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「上手くなる」ことで生じる事〜ヴァイオリンを学び上手くなるとは5

誰しもが「上手くなりたい」と思うものですが、それでは「上手くなる」事で何が生じるのでしょうか?案外その答えを分からないまま練習を進めていることも多いものです。

もちろん賞賛してもらえたり、演奏のイベントやオーケストラのエキストラに誘われたり、が分かりやすい上達の指標と言えます。でもその先があると思います。

上手くなると聴いている人を黙らせる事ができます。そして聴き手別世界に連れて行く事ができます。

聴き手がザワザワ、ゴソゴソしているのは演奏者の力が無いため。上手い演奏は聴いている人を集中させ、別世界に連れていき、あっという間に時間を過ぎさせてしまいます。逆に言えば、長いなあと思わせるのは演奏が退屈な事を意味します。寝てしまうのを気持ちいいからと勘違いしてはいけません。

上手い演奏は魔力を持ったものです。時空を超えた別世界に連れて行ってもらえる作用は、お酒や麻薬的なものと言えます。観客を酔わせることで、その酔いをお金で買ってもらうのがプロ演奏家です。

現実的には価値が別のところに存在することは否めません。生演奏という価値、演奏者の容姿の価値、権威・権力を満たす舞台装置としての価値、など演奏自体とは別の要素で価値づけされ売られることも多いものです。お酒をラベルやボトルのデザインで売るのと似ています。

文字通り夢のような時間を提供してもらえる演奏家。それこそが本当にお金を払っても聴きたいと思わせる上手い演奏になり得ます。

だから聴き手を別世界に連れていくためのストーリー作り(解釈)が必要になるし、演奏の中での意図しないノイズで聴き手を現実に引き戻してはいけないし、酔わせる響きを作るために音程は正確でなければいけません。なにより、そもそも酔えないような音色や音量では大前提が崩れます。

上手くなることがどこに向かっているのか、上手くなることの目標を作る一助にして頂ければ幸いです。

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