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音楽的な音程が上手い音程〜ヴァイオリンを学び上手くなるとは4

もちろん音程について軽視するべきではなく、音程が合っていることは必須の能力と言えるでしょう。ただ名演奏家とされる人の演奏を聞くと、全部の音がチューニングメーターに合っているというものではありません。チューニングメーターに合っていることが正しい音程と思うのは少し違うかなと思います。

古い音源を聴いて「昔の人はひどい音程だったんだ」と私も子供の頃は思いました。育っていない耳には音程がもたらす音楽の彩が分からないものだったのでしょう。ましてアジアの端っこの子供に西洋の音楽の濃厚な味わいが分かるものではないかもしれません。

表情豊かな音程を味わえるには、耳の成熟が必要なのかもしれません。

さすがに現代では濃過ぎる味わいの音程の演奏家はほとんど見られません。それではコンクールに通らないし、音源にした時に商売にはなりにくいことでしょう。変な例えですが、フランスの匂いの強いチーズは現代では人気がないのと似ているかもしれません。そして生演奏で気にならなかった音程が録音では気になる場合もあります。録音は音楽の大事な部分が失われるのかもしれませんが、それも時代の要求とも言えます。

ただレコードやCDなどでの音楽の大量販売が終焉を迎えつつある現代。むしろ音楽の表情を重視した音程が復興する環境が整いつつあるのかもしれません。動画サイトでは批判を浴びない無難な音程、生演奏ではより自由な音程でと柔軟に弾き分ける演奏家が現れる未来を私は期待しています。

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