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上手い演奏とはお子様ランチのハンバーグではなく〜ヴァイオリンを学び上手くなるとは2

上手い演奏とはシンプルに「聴ける演奏」「聴き手に何らかの印象を与える演奏」と考えていますが、もう少し掘り下げてみることにしましょう。

ヴァイオリンの場合「速いテンポで音程正しく弾けることが上手い演奏」と誤解している事が多いものです。特にお子さんの場合、美意識が未成熟なためかそういった貧困な発想に陥ってしまう事もあります。「上手い演奏」の問いは貧困な発想が生じうる度に幅のある答えのない問いとも言えます。

お子様ランチのハンバーグが貧困な味覚には最上のごちそうかもしれません。そして価値付けの対象はハンバーグの大きさだけかもしれません。でも充分感性の育った大人はそうは思わないでしょう。素材の味を生かした程よい味わいになっているかどうかでしょう。それが印象に残るのでしょう。

上手い演奏の最大の特徴は耳を惹く音色だと私は思います。良い芳香のような音。強い臭気ではなく、程よい香りが感性の育った大人には好まれるものでしょう。

ストラディヴァリで弾けば自動的にその香りが立ち上るわけではありません※。大前提として足るを知るセンス・厚化粧にしないセンス、そして良い音を良い音として感じ取るセンス。極端な味付けに慣れた味覚には素材を生かした大人の味わいは物足りないかもしれません。上手な人の音とは自然に溶け込むもので案外地味な印象になるかもしれません。

現代では動画サイトやネット配信で多くの演奏を聴き比べることのできる時代。上手い演奏の持つ香り立つ音を探してみてはと思います。なぜ現代の耳には音程が悪いし音も不明瞭なクライスラーやエルマン、ティボーの古い録音が聴き継がれるか。それを分かるようになれば上手さが分かるようになったと言えます。上手い演奏を上手いと理解できるようになることは、上手くなる第一歩とも言えます。

※自動的に良い音が出るどころか名器・名弓は扱いがむしろ困難でピンポイントでだけ特別な音が出ます。

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