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かつての自分の演奏を復元する:長いお休みからの復元5

昔弾いたはずの曲や練習曲、音階を改めて弾いてみて、かつては弾けていたけれども現在では技術が衰えて弾けなくなってしまう段階があると思います。「これが限界」と満足するのもそれはそれで良いと思います。過去の思いの清算のために久しぶりに取り出して虫干しをして、再び長い間の眠りにつくというのもひとつのあり方でしょう。

その一方、かつての能力をもう一度取り戻したいと思う場合もあるかもしれません。思い出が美化されていることもありますが、昔々自分が弾いた録音を聴いて「確かにこんなに弾けたんだ」と実感する事もあるかと思います。

建物の復元や自動車などのレストアと同じで、悪い部分を補修して整えることが復元の段取りになります。技術的な傷み具合にもよりますが、ちょっとした補修で済む場合もある一方で、大規模な解体修理・オーバーホールが必要な場合もあります。

以下のようなケースが多いようです。
・基本的なボウイングやヴィブラートは崩壊状態、もしくは元々出来ていなかったかもしれない
・左指は動かなくなっている事も多い
・持ち方、構え方は当時のまま保持されている事が多い。ただそれが正しいとは限らない
・音程はある程度良い状態で保持されている事が多い

状況にもよりますが一般論としては、復元にはボウイングやヴィブラートの再構築、それから左手のスムーズな動きを取り戻す事を目標に始めるのが良いかと思います。まずはかつて弾いた曲や課題をボウイングやヴィブラートに注意しつつ、ゆっくり目から始めてテンポを上げていく事が必要以上の負担はなく技術の修復に注力できると思います。

最初からやり直す必要は無く、改めて弾き直してみて弾けなくなってしまった段階の少し前くらいからで良いかと思います。例えば、鈴木教本の4巻のヴィヴァルディの協奏曲で行き詰ってしまったなら、その少し前のザイツの協奏曲くらいからやり直してみるなどです。

かつて弾けたはずの自分へと復元するためのご参考にして頂ければ幸いです。

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