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楽器と思い出の復元:長いお休みからの復元2

長期間放置してあったヴァイオリンのケースを開けてみることは勇気のいることかもしれません。無残な姿になっているのではないかと多少ドキドキするかもしれません。

ヴァイオリンや弓が粉々になっているなど致命的な破損に至っていることはめったに無いと思いますし、傷んでいた場合も大抵は修理して使う事ができます。新しく楽器を買えば気分は一新できますが、様々な「思い」を清算するためにも、なるべくならその頃の楽器を利用するのが良いかと思います。

保管状態にもよりますが、弦は錆びてあるいは切れたり緩んだりしていて、時にはカビの跡があったりくすんだ汚らしい見た目になっているかもしれません。多少の異臭がするかもしれません。弦を張ったままであれば駒は曲がってしまっているかもしれませんし、悪い場合には弦のテンションでネックが下がって弦高が高くなりすぎ、接着がゆるんで板が剥がれて隙間が空いてしまっているかもしれません。弓の毛も黄変してバサバサになり、金属部分も錆びて黒ずんていたり緑青が吹いて緑になっているかもしれません。松脂は溶解・崩壊しているかもしれません。

これらはすべてそれほど大きな金額ではなく修理できます。「演奏できるようにして欲しい、きれいにして欲しい」という注文で、不具合のある箇所を直して、弦を取り換えて、毛替えをして、汚れを取り除いて磨いてもらえると思います。見た目にも見違えるかと思います。松脂も粉末になっていなければどうにか使えます。もちろんそこまで悪くなっていない場合は、弦を取り換える程度で充分演奏できるはずです。

金額的にも余程悪くなっていない限り修理代金は10万円はせず購入よりは安価に済むと思います。修理に持って行った楽器店から「買った方が安いですよ」と言われるかもしれませんが(場合によってはそうなる)、上記の通り長いお休みを経て改めてヴァイオリンを弾き始めることは「過去の思いの清算」「過去の記憶を思い出す」意味があるものと思いますので、なるべくなら昔使っていた楽器を復元させるのが望ましいと思います。もちろん分数楽器で最後になったのなら、大人になった今では小さすぎるかもしれません。

楽器の整備が出来ると、気分は一新できるし、その頃の人間関係を含め様々なことを思い出すかもしれません。「一緒に習っていた○○ちゃんのこと」「厳しく怖かった先生のこと」「学校の友達にヴァイオリンについて話したらからかわれた腹立たしい思い」「普段関心の無いお父さんに発表会の時に聴きに来てもらえたこと」等々。

多くの事を思い出して過去のわだかまりを清算することは人生の上での大切な事と思います。「ヴァイオリンにまつわる自分だけの思い出」をご自分で大切に思ってほしいし、大切にしてあげたいと思います。

手元の毛の汚れは当時のものですが、毛がバサバサになり黄ばんでいます。
使用するなら毛替えが必要です。金属部分も錆びています。

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