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教える側へのハラスメント:教える側のモラル、教わる側のモラル5

ヴァイオリン教師の仕事は、自分の意に沿わない演奏に苦言を呈するだけの評論家やコメンテーターのような仕事ではなく、演奏の技量を高めるためにやるべき課題の提案と、演奏のバランスを崩している問題に対して前向きな解決の筋道と方法を提案する仕事です。

その中で、教わる側から教える側へのハラスメントを感じることもあります。「うまく弾けていない」「練習不足」などではありません。「教わる側が教える側の提案を受け入れない」場合です。

「提案を受け入れて変えようとしているがすぐに変えられない場合」は教える側にはすぐに分かりますし、この場合は時間をかければ必ず望ましい方向に変わっていきます。

けれども、何も変わらないケースがあります。教える側としても相手を変えたいわけではありません。普通の意味で「健全な演奏」ができるようにするための提案であって、不健康でありたい人に「健康であれ」と強いるつもりはありません。ただ、不健康でありたいなら病院に行く必要はないでしょう。

「健康になりたいと言いつつ、そのための医者の提案を受け入れないケース」が教える側へのハラスメントと言えるでしょう。手間をかけて作り上げた作品を目の前で投げ捨てられるようなものです。そのハラスメントへの我慢代がレッスン料ならあまりに不愉快な収入です。

教える側の提案が正しいかどうかはともかく※、ひとまず受け入れて実行してみること。そして実行してみた結果の判断を積み重ねていくこと。積み重ねの中で疑問や問題意識を持ちつつ時間をかけて解決していくこと。これこそが学習能力です。これが出来る方が多くを得て上達しますし、教える側・教わる側双方にとっても良い関係でいられることになると思います。

※提案の正当性は大変重要な問題です。現代から見れば不適切な治療が行われた医療の歴史に似て、ヴァイオリンの演奏でも教える側が必ずしも適切な事を示しているとは限りません。うちのレッスンでもそのことは強く意識していて、特別な場合を除いて一般的によく使われる定番の教材を使い、充分な論理性と実績あることのみをお話することにしています。

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