ホーム > ヴァイオリンをはじめる > ヴァイオリンを学ぶ
オンラインレッスンの価値は、学ぶということをどのように考えるか次第で上がりも下りもすることでしょう。オンラインレッスンはもちろん万能なものではなく、受け手が接する情報量は確実に少なくなってしまいます。
先生のレッスンの部屋に置いてある書籍や楽譜、ヴァイオリンや弓、アクセサリーなどから学ぶことも多くありますし、教える側の雰囲気や微細なしぐさから学ぶことも多いものです。言葉なしで先生の考えや知識をそういったところから垣間見ることもできます。言葉で言われたことだけが学ぶことではないのです。
オンラインレッスンをやってみて「雑談」「おしゃべり」が少なくなると感じました※。単なるおしゃべりで終わってしまうレッスンでは何にもならないと思いますし、私もおしゃべりは得意では無いためうちのレッスンでは基本的には雑談はありません。ですが、ヴァイオリンや音楽に関係したちょっとした雑談から学ぶところは多いと思います。
そして教育は教える側の意図通りに伝わるとは限りません。何がどのように伝わっているのか教える側にも分かっていないことも多いものです。言葉だけではうまく伝わらないことや誤解も多いもの。だから住み込みでの丁稚奉公が強力な教育になったのでしょう。
例えば学校の勉強で教科書の内容を覚えれば良いというのであれば、学校自体も必要ないかもしれません。けれども、学ぶことの意味はそれだけでは無いはずです。他の人と接することで総合的に情報を受け止めることが学ぶことになるでしょう。逆に言うと、言われたこと以外のことを学んでいなければ教育効果は半減するというものでもあります。
情報量の限られるオンラインレッスン。どこまで伝えられるのか、どう伝えるべきか工夫をしているところです。
※通信品質が悪い場合は雑談がしにくくなります。話がはずむためには音質・画質が必要であることを意味するわけで興味深いことです。