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単純な事ですが、わたし自身にもあることです。明らかに練習不足なのに「ヴァイオリンが上手くならない」と嘆くケースがあります。練習というものは目的を達成するまで続けるものですが、3日で達成できるようになる事はほとんどありません。
それは健康になりたいと思う人が不健全な生活を送っていたり、痩せたいと思う人が高カロリーの食事を摂っていたりする事に似ています。
「分かっちゃいるけど」実行していない事は誰にでもあることで、責めるべきことではありません。できるようになりたい願望はあっても、めんどくさいしなかなかやる気が出ない。「明日から頑張る」と投げ出すのが普通の人というものでしょう。
多かれ少なかれ、上達感はこの問題との戦いです。「血のにじむような努力」なんて昭和的な言い方とも思いますが、ヴァイオリンの場合は一般的にも「努力の塊」のイメージがありますし、実際にそこまで練習の結果でしか得られない技術もあります。そして上手に弾ける人はこういった努力をどこかの段階でやっているはずです。それでも強い上達感が得られるわけでは無く「気がついたら弾けるようになっていた」というものだろうと思います。
それなしに「自分にはヴァイオリンが上手く弾けない」「ヴァイオリンの才能が無い」と嘆き、できる人を羨むのではちょっと努力不足ではないかなとは思います。まず自分に出来る事を可能な限り実行してみる事。上達感はそれがあってはじめて得られるものと思います。