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ヴィオラとヴァイオリンの違い:ヴィオラが(少しだけ)わかる!2

ヴィオラはヴァイオリンと何が違うのでしょうか?教科書的には、

ヴァイオリンより5度低くC、G、D、Aで調弦をする楽器。5度低い音で充分な鳴りを得るためにヴァイオリンよりもヴィオラは大きな胴体を持ち、胴長はヴァイオリンが35cm〜36cm程度、ヴィオラは39cm〜42cm程度。弓も重くヴァイオリンが60g程度に対しヴィオラは70g程度。ヴィオラはこもったような渋い独特の音色を持つ。

と言ったところでしょうか。

それはそれで問題は無いのですが、もう少し丁寧に説明をしていく事にしましょう。

ヴァイオリンとヴィオラ:実際に持つとかなり大きさが違います。

現在ではヴァイオリン属の楽器はヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスですが(コントラバスはヴィオール属とも分類されます)、より高音を出すヴァイオリンや小さめのヴィオラ、大きめのヴィオラ、5弦のチェロ、小さめのチェロ、大きめのチェロなど中間的な楽器があったようです。時代が下るにつれて淘汰が進み現在のヴァイオリン属が残りました。ヴィオラをどっちつかずの中途半端な楽器と言われる事もありますが、逆に淘汰に勝ち残った必然性のある楽器と考える方が素直でしょう。

そういう意味で、ヴァイオリンとの役割の差を意識する必要があるでしょう。ソロ楽器としては今ひとつ音が冴えない印象は否定できませんが、アンサンブルの中に入ると俄然合奏の音に厚みや広がりを加える事ができるように思えます。そこが、ヴィオラならではの大きな役割・存在意義と言えます。

楽器自体も細かな違いがあります。胴体の長さだけでなく、横幅もヴァイオリンより横長に見えるものも多く、厚み(横板の高さ)もヴァイオリンより厚いものが大半です。ヴァイオリンより長い弦長ですが、弦の太さはヴァイオリンと同じ音の高さ(A線やD線、G線)でもヴァイオリンより太いとは限らず、ヴィオラ弦の方が細いものもあります。弓もヴィオラ弓は重いだけでなく低音をより鳴らす特性になっているようです。単に大きいヴァイオリンではなく細かく多くの違いが見られ、存在意義のある楽器として作られている事がうかがえます。

その意味で普段ヴァイオリンを弾くひとがヴィオラを弾く時には役割・存在意義・楽器の特性ともに、ヴァイオリンとは違う楽器として接するべきと思います。

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