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「調整」とは全体が適切に動作するようにする事〜ヴァイオリンの調整2

よく楽器店でも各種媒体でも「調整をしましょう」と言われます。ですが、調整とは何をするのか明確に示された情報は多くありません。魂柱をコンコンといじるのが調整のイメージかもしれませんが、それは調整のひとつの側面に過ぎません。

調整はそのヴァイオリンが性能を発揮できるようにすることです。例えば、自動車であればスムーズに動作し性能を発揮できるよう整備する作業に相当します。その中にはエンジンを分解するような大掛かりな作業もあれば、エンジンオイルの交換、タイヤに空気を入れる事も含まれます。でもジェットエンジンに換装する改造作業ではありません。

調整は
・弦の振動が胴体までスムーズに流れるようにする事
・胴体を含めた各部が適切に振動するようにする事
・その結果、全体が適切に振動できるようにする事
です。

決して音色を変える事でも改造する事でも無く、各部がきちんと動作するようにする事です。素質を出すだけですのでジェットエンジンに換装するような「魔法のヴァイオリン」に変身するわけではありません。ですが、これまで適切に動作していなかったヴァイオリンの場合は、調整することで音量や周波数レンジが変わり音色や弾き加減が変わった印象になります。また適切に動作するようにした状態の方が普通は良い音色・弾きやすいと感じるものです※。

「調整=魂柱をいじること」の意識は一面的に思えます。機械式の時計と同じで、数ある部品のうちのひとつでも適切に動作していなければ、全体が正しく動作しなくなってしまいます。どれだけエンジンだけを完璧に仕上げても、タイヤに空気が入っていなければまともに走りません。全体がうまく機能するように全部を整備することが調整なのです。

※汚れがもたらす音の味わいもあり、汚れを落とすと健全な音になってしまってガッカリすることもあります。またアンバランスな状態に慣れているとバランスを取った時に弾きにくく感じる事もあります。ただ健康体の方が普通は好印象になるものです。

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