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製作直後の変化:ヴァイオリンの経年変化と音の変化2

新品のヴァイオリンの場合、「弾き込み・鳴らし込みが必要」と言われることがありますし、機械的に弾き込みを行う「ヴァイオリン鳴らし機」が存在したりします。実際、しばらく弾いていると音がスムーズに出るようになったと感じたり、音色面も角が取れまろやかな音になったように感じたりすることがあります。

ヴァイオリンは本体が製作され、駒・魂柱などのパーツがセットされ、弦を張って音が出せるようになります。この直後に弾くと、みるみる音が変化していくのが分かります。必ずしも好ましい方向に変化するとは限りませんが、5分10分で大きく変化しますし、1時間も経過すると随分変わったと感じます。

楽器に初めてテンションがかけられ振動が与えられると、何らかの物理的変化が生じるのだろうと想像できます。ですが、弾かなくても弦を張って置いておくだけで変化していることもあります。

新品の弦が伸びることによる音色の変化が考えられますし、駒・魂柱の当たり具合が弦のテンションにより落ち着く面もあるのだろうと思います。けれども、古い楽器の駒・魂柱を交換して弦を新品にした場合の変化とは少し違うため、楽器本体の変化と考えることができます。

経年変化で最大の変化は100年単位の変化ではなく、誕生の直後のようです。人間と同じで、誕生直後や幼児の頃が最も成長著しいのと似ています。ただ、これも人間の子供と同じで、誕生の時点で基本的な素質はほぼ決まっていて、音の全体的な印象がまるで変わってしまうことは少ないようです。その意味で、「ストラディヴァリは最初から良い音がした」、と想像できます※。

※既にストラディヴァリの時代で「100年以上前のオールド楽器」になっていたアンドレア・アマティやガスパロ・ダ・サロがあったわけです。でも、ストラディヴァリが当時から求められたのは、最初から次元の違う「求められる音」がしていたのだろうと想像できます。

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