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ヴァイオリンの経年変化と音の変化1

ヴァイオリンは「古くなると音が良くなる」と言われることがあります。古いオールド名器を弾くと良い音がするので、経年変化による音質の向上が関心事になるのでしょう。

「音質が良くなる」原因として「弾き込まれることで鳴るようになった」と言われたり、「木材のセルロースが経年変化で結晶化したため」と説明されたり、「ニスが長年かけて乾くため」と言われたりします。木材を変化させることで最初から良い音が出る楽器を作ろうとする試みは、古くはヴィヨーム(1800年代に活躍したフランスの製作家)の蒸気乾燥から現代のヤマハのA.R.E.技術など、長年にわたって行われています。

ここでは弾き込みを含めた経年と音質の変化について書かせて頂きたいと思います。経年変化についての「思い込み」が楽器を素直に見る目をくもらせてしまうように思えるためです。

わたし自身、現在使っている新作楽器が3年ほどになりますし、かつて別の新作楽器を使っていたこともありました。レッスンにお越しの方が持つ新作楽器に音の変化を感じることもあります。製作直後の新作楽器を弾かせてもらった経験をしたこともあります。もちろん、新作楽器だけでなく1500年代から各年代の楽器を多く弾かせてもらっています。

その経験から確かに経年変化はあるような気がしますし、弾き込みの効果もあるように思えます。けれども、自分自身の実体験による印象は一般的に言われる認識とはちょっと違うかなと思っています。

その印象を何回かに分けて書かせて頂きたいと思います。結論的には、

・経年変化はあるようだが、必ずしも音が良くなる変化ばかりではない
・弾き込みの効果はあるようだが、恒久的な変化ばかりではなさそうだ
・音の変化の要因は多岐にわたる。変化の全てが音に影響を与える

というものです。

次回以降、詳しくお話ししていくことにしましょう。

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