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このヴァイオリンにいくら払えますか? - 安くて良いヴァイオリンを探すために 4/8

ヴァイオリンは楽器の中でも特に高価な部類に入ります。ストラディヴァリやグァルネリ・デル・ジェスと言った数億円の楽器は特別としても、音大生が使用するヴァイオリンでも数百万円〜数千万円程度のものは少なくないと聞きます。

ですが、家を買うような金額を支払うにもかかわらず、ヴァイオリンの情報を集め、自分で良し悪しを理解して購入する方は少ないようです。ヴァイオリンの世界では楽器を選ぶのも、「先生に言われたから」、「楽器店で勧められたから」と、自分で判断をしない風潮があります※1。

自分ならその楽器をいくらに査定しますか?値札は高すぎではありませんか?

納得いく買い物をするためには、どんな分野でも自分で商品の価値を判断することが基本でしょう。ヴァイオリンの場合、その音と工芸品としての精巧さに見合う金額が商品の価値になり得ます。自分で見積もった金額が値札より安ければお買い得ですし、高ければ自分には合わない楽器なのでしょう。

高い楽器が必ずしも「良い楽器」ではないし、鑑定書やラベルが高い価値を意味するわけでもありません。価値をだれかが保証してくれるわけではなく、自分で価値を認めるかどうかが全てなのです。

自分で音を査定するためには演奏の技量も必要ですし、好みの音にバイアスがかかりやすいため多くの楽器を弾く経験も必要でしょう。また、工芸品としての良し悪しを見極めるには、時間をかけて数多くのヴァイオリンを見ることと、書籍を読んで知識を増やす必要があります※2。

眼を養うのは面倒と感じるかもしれません。ですが、「他人の鑑定」「他人の値付け」「他人の意見」で楽器を選ぶよりも、納得できる買い物ができるのではないでしょうか?高額なヴァイオリンを購入する場合ほど「自分で」選定できることが失敗を避ける方法なのです。骨董品の購入は自分で責任を持つものなのです。

※1もちろん、他人の視点は重要ですし、話や意見には謙虚に耳を傾ける方が良いと思います。ですが、最終的に判断するのは、自分であるべきです。

※2 これで鑑定ができるわけではありません。製作者の特定などは無理でしょう。ですが、少しずつ良い楽器とはどんな楽器か、は分かってくると思います。

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