ヴァイオリンやヴァイオリンの弓は木製の上、突起が多かったり細長かったりするため破損しやすいものです。また、木製であるため、温度や湿度によるトラブルも生じます。破損や温湿度の変化によるトラブルを避けるために使用しないときはケースに入れておきます。
ケースの良し悪しは、ヴァイオリンと弓を保護できるかどうかにかかっています。ケースの骨格部分の材質は、木製やプラスティック製、カーボンファイバー製、グラスファイバー製などがありますが、材質にかかわらず、手で体重をかけてもたわまないほど丈夫なケースが良いと言えます。
大人用のヴァイオリンはどれもほぼ同じ大きさ(35.5cmプラスマイナス0.5cm程度)なので、大抵のヴァイオリンは同じケースに入ります。ヴァイオリンを買い換えても同じケースを使えるくらい良いものが、結局、経済的と言えます。
ケースのファスナーは壊れやすいので丈夫そうなのを。持ち運んでいる際にヴァイオリンが動かないようにヴァイオリンのネックを留めるヒモかベルトがついているもの。大きめの小物入れが付いていると便利です。一方、温度計や湿度計などを内蔵しているものもありますが、精度があまり良くないことが多いと聞きます。
角型か丸型(ダルマ型)かは、お好みで良いと思います。角型は一般的に高級品に見られることと、楽譜を入れるのに便利です。一方、丸型は軽く小型で持ち運びに便利なことが特徴でしょうか。色やデザインはご自分のお好みで。