GW企画10日目:ヴァイオリンの可能性を知ろう

ヴァイオリンはクラシック音楽だけでなく広いジャンルで使われています。それだけ聴き手を楽しませる可能性を備えた楽器と言えるでしょう。ヴァイオリンの可能性を知る上でもクラシック音楽の狭い世界だけでなく、様々な使われ方をするヴァイオリンを少しは知って良いと思います。

ボクサーへの道を進んだものの断念した経歴を持つカントリーミュージックのマルチプレイヤー。ギターからバンジョー、そしてヴァイオリン(フィドル)へと変顔をしながら弾くコメディ。お客さんを楽しませる演奏のひとつの姿。クラシック音楽のヴァイオリンとは異なるヴァイオリンのひとつの顔です。

ロイ・クラークです。カントリーの殿堂入りを果たした人物です。

ブルーグラスのヴァイオリニスト。盲目で生まれ片耳もほぼ聞こえないヴァイオリニストです。心からの音楽を感じます。クラシック音楽は様式に走り過ぎている面はあり、心からの音楽を直接に表現する使われて方こそヴァイオリンのあるべき姿なのかもしれません。

マイケル・クリーブランドです。グラミー賞アーティスト。
弓の持ち方がなんてくだらないこと。
心の音を表すのが音楽なのです。

ハードロック、メタルのエレクトリックヴァイオリニスト。フレット付きエレクトリックヴァイオリンならではの使い方だけでなく、音楽の作りもとてもきちんとしています。これもヴァイオリンのあるべき姿なのかもしれません。

マーク・ウッド。エレクトリックヴァイオリンの第一人者かつジュリアードで学んだ人物
楽器自体の開発や作曲でエミー賞受賞など多彩な人物です

そして「ヴァイオリンでは不可能なことをやっている」とメニューインに称されたジャズヴァイオリニスト。ギタリストは火災に遭って火傷で指が癒着して2本指だけで弾いています。ヴァイオリンでは不可能とされること・・・。ここまでダイレクトに言葉のように弾ける人は他にいないしヴァイオリン以外の楽器には不可能かもしれません。

ステファン・グラッペリとジャンゴ・ラインハルトです
いずれも歴史上に名を残す有名すぎるほど有名な人物です。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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