弓をご覧頂くため整備

土曜・日曜は東京にてレッスン。お越し頂いた皆様有難うございました。ともすれば普段より忙しいであろうGWの最中にお時間を作って頂き恐縮です。

先日、手持ちの楽器を少しずつ手放す計画について書いたためだろう。初めての方からご連絡を頂き私の弓をご覧になりたいと。

で、ご覧頂き適正な評価をしてもらえるように整備を。ご覧頂く弓がうちでは使用頻度の高くないものだったため、きちんと音が出るにはまずかなり弾かないといけない。穏やかな曲から激しい曲までバンバン弾く。それからどんな弾き方をなさるか分からないので、弾き方によらずある程度結果が得られるように微調整も。

ヴァイオリン本体と同じで弓も些細なことで少なからず音が変化する。その弓にとってベストな状態で見てもらえるのが望ましいだろうと考えている。

不本意な演奏になってしまっても言い訳はできない人前での演奏と同じで、楽器についても完全な状態で見てもらいたい。完全な状態のつもりで、それをどう受け止められるかは受け手の勝手だ。求めるものが違うこともある、聴いている観点が異なることもある、弾きこなせないこともあるだろう。料理と同じでそれは受け手次第。提供側が思うベストの状態で評価してもらうだけだ。

なかなか手間はかかるが確かに音は変化した。知的パズルなので仮説検証をしていって結果が出ると楽しいもの。自分の理想とする音やフィーリングに落ち着けばと願っている。