最近気に入っているヴィオリスト。ティモシー・リダウト。もちろん上手だが、それ以上に特別な音を出せる演奏家だ。

楽器について調べたら、1500年代のザネットというヴィオラを使用しているそうだ。なるほどと合点がいった。
楽器といえばストラディヴァリやグァルネリが有名で、それはそれで素晴らしいが、さらに古い楽器は特別な音を持っている。ザネットは知る人ぞ知る存在だが、アンドレア・アマティ、ガスパロ・ダ・サロ、マッジーニなどは1500年代〜1600年代前半の非常に古い楽器製作家として有名だ。
多様性の時代。ストラディヴァリやグァルネリを皆が賞賛する時代は既に過ぎ去っているかもしれない。けれども自分の手に届くものだからとつまらない物を賞賛するのもつまらない態度だ。
とても古い楽器の音を動画などで聴いてみるのは新しい発見があるかもしれない。その音がヴァイオリンなりヴィオラなりの源流なのだ。支流を辿るのも面白いかもしれないが源流を知ってほしいと思う。パイオニアは時を経ても必ず魅力的なのだから。

うちのとても古いヴィオラ。300年は経っているはず。1600年代かもしれない。
東京のレッスンにお越しの方はご要望頂ければお試し頂けますのでよろしければ。
源流に近い音を感じ取って頂ければ