毛替えやら適正価格のご相談やら

水曜・木曜は東京にてレッスン。お越し頂いた皆様有難うございました。急に暑くなったり寒くなったり。どうぞ皆々様、体調管理にはお気をつけてお過ごし下さい。

金曜日。毛替えをして頂きに東中野のレゾネイトさんへ。今回はリュポスクールとヴィクトル・フェティークをお願いした。気候の良い時を狙って毛替えをお願いしようとしている。リュポスクールは昨年秋に毛替えするはずが急に寒くなってここまで引っ張ってしまった。またフェティークは前回の毛替えが2011年だったようだ。13年ぶり。使用頻度が高くないとはいえあまりにも引っ張りすぎ。

まだ松脂が充分に乗っていないので評価はできないが、リュポスクールはとても良い感じになった。毛が伸びていてフロッグがボタンよりになっていたのが適正になったためだろう。スティックの振動具合が明確に良くなった!いつもながら良い弓はちょっとした振動具合が明確に音になる敏感さがあって面白い。オールドボウはやっぱり魅力的だよ。

いつもながら有難うございました。

他にもご相談やお話を伺ったり。

自分の計画として手持ちの楽器を少しずつ社会にお返ししていくことにしている。手持ちのひとつについて適正価格の意見を伺った。高過ぎないことはもちろん安過ぎてもダメなのだ。良い道具を安過ぎる価格で売っては適切に扱ってもらえない人の元に行ってしまう。

手数料分だけ手元に戻るお金は少なくなってしまうが、高額な場合はトラブルを避けるためなるべくお店を通す。もちろんレッスンにお越しの方にお譲りする場合は格安にて。

ギターのお店でも委託販売の際に同様に適正価格の相談をしている。プロの意見に納得いけばお願いする場合もあるし、意見が合わなければまたいつかどこかで。

ヴァイオリンの世界は現在あまり盛り上がっていないように感じる。デフレスパイラルに陥ってこのまま枯れてしまうのかもしれない。けれども自分の周辺に関しては自分が盛り上がって求心力になれば良い事。良いものを適正に判断できる人が増えて、この世界が好循環になり、結果として適正価格で売買できれば音楽・楽器・演奏者の全員がハッピーなことだろう。

そのためにも良い音で弾ける人を増やしたい。自分にある程度できることだろうと思う。控えめに言ってヴァイオリンの音の良さは「楽器の女王」の名に恥じないものなのだから。