ヴァイオリンを歌わせるために〜伸びる音のエネルギー量

すみません。25日にアップしたつもりの日記がアップされていないことに気がつきました。いつもご覧いただいている皆さま大変失礼いたしました。以下、25日更新予定だった日記です。

日曜・月曜は愛知にてレッスン。6コマ+8コマと特に月曜は多くのご利用&お越しを有難うございました。先日交換したダブルケースのハンドルは外れたりする事もなく、これまでより持ちやすくなって活躍しました^^。

行きの新幹線にて浜名湖です。久しぶりに見た青空

相変わらず閑散とした新幹線
帰りの月曜日東京方面。普段は出張帰りの人など多い時間です
世の中変わりつつありますね&変われない企業は淘汰されますね

Facebookだかに書いたかもしれないが忘れてしまったので同じことを書いているかもしれません。しばらく前に見つけたミルシテイン&ホロヴィッツのブラームスの3番のソナタが最近の自分的流行り。ヴァイオリンよりむしろピアノが実に素敵。歌心に溢れて壮大なスケールで。

ふとホロヴィッツのピアノは音が伸びるのかもと気づいた。ピアノなので理屈上音が伸びるはずもないが、クラシックギターでも弦を弾いた瞬間よりも音が膨らむものがある(胴体の響きで伸びて聴こえるのでしょう)。弾き方なのか楽器なのかピアノでもそういうことはありうると思う。

伸びる音によって音が歌になり音楽になる。ヴァイオリンをヴァイオリンらしく歌わせるために音の時間的変化は重要だ(シンセサイザーでもエンベロープは重要だ)。レッスンでは音の伸ばし方を時間をかけてお話しする。情緒的であるには少し膨らむくらいが良いかもしれないし、逆に歌を無くした冷徹な感じなら音の頭を強くした方が良いかもしれない。

今回のレッスンでもそんなお話をして俄然歌心あるスケールの大きい演奏ができた方もおられた(すぐ戻ってしまうかもしれないが)。演奏技術だけでなく、楽器が良いとそれはより一層極端な形で出てくる。そういうレッスンは楽しい^^。

「歌って」といった指導では結果は出るものではない。音の物理的エネルギー量が歌心なのだ。そんなことをホロヴィッツのピアノを聴いて思わされています。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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