楽器と同じく演奏も思った以上にあらゆる要素が影響する

火曜〜木曜は東京にてレッスン。お越し頂いた皆様有難うございました。再び連日暑くなりました。自分も暑さでしおれています・・・。どうぞ皆様ご自愛ください。

先日「オールドクレモネーゼの秘密」を記した。ニスだけが秘密ではなく、全部がきちんとできている事が良い楽器の「秘密」。

演奏も同じことで全部がきちんとできている事が上手い演奏をする秘訣。「一番大事なことは?」と思われることもあるかと思うけれども、全部が大事。「機械式時計の歯車のどれが大事ですか?」の質問と同じで、愚問ということになってしまうだろう。どんな小さな歯車が一つでも適切に動作していなければ時間が乱れる。歯車に優劣はない。

Facebookに書きましたが「自分の練習」を数日前から始め、クラシックギターも再開しそんなことを考えました。一見関係なさそうな水泳やランニング、筋トレが大いに関係あったと。運動は認知症も改善しうるという。脳への血流も変化したのだと思います。

演奏の歯車。奇異な事をやっても仕方ないけれども、常識的な範囲内であとはどんな要素が考えられるだろうなあ・・・。うつ病の改善につながるとされる日光に当たること、充分な睡眠、健康的な食事。既に行なっているけれども、演奏の改善につながりそう。

残るは精神的なことか。人として健康的であることが良い演奏を生むと仮説を立てるのなら、癌の改善にもなり得るとされる「笑い」かなあ。人前での作り笑いはあれど、心底笑うことは随分ご無沙汰かもしれない。一瞬で飽きるつまらない笑いは多いけれども、古代中国や古代ローマなどに治療目的の笑いはあったのだろうか。睡眠目的のゴールドベルク変奏曲があるくらいなのであり得ると思うが。

ヴァイオリンだけでなくこちらの古いクラシックギターからも匂いが出ました
身体のトレーニングの結果、音が変わってこれまでと違う箇所が振動しているのでしょう