サイト更新:本当に難しい事は単純な事

木曜は東京にてレッスン。ご利用&お越しの皆様有難うございました。長い音が上手く弾けるようになった方もおられ嬉しく思いました。

一見単純で簡単そうに見える長い音。これで聴かせられるようになるには年単位だろうか(音大生でも全然な人も多い)。一音で音楽になるようにと同意語になるのでそれは大変に難しく、逆にそれが少しでもできる気配が見えれば私としてはひと安心。

Facebookにも書きましたが「ヴァイオリンがわかる!」サイトを更新しました。「ヴァイオリンの難しいを簡単に」シリーズの最終回「本当に難しい事は単純な事」のタイトルで書かせて頂きました。よろしければどうぞご覧下さい。

本当に難しい事は単純な事〜ヴァイオリンの「難しい」を「簡単」に6 ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」
ヴァイオリンを習うことについて。先生の探し方、教本について、大人からヴァイオリンを始めること、続けることがしんどくなった時についてなど

上記の「長い音を音楽に」と同様のお話だ。何が難しいのかと考えた時にそれ以上割り切れない問題が難しい問題になる。クラシック音楽の楽器演奏の向かうべき方向は「普通に弾いてください」なのだ。そのそれ以上割り切れない「普通」をできるようにするのが基礎練習。

ヴァイオリンをそこそこ(バッハの二つのヴァイオリンのための協奏曲程度)弾けるようになると必ず当たる壁だろう。どうにか音並べができるようになったら、音楽の話ができるようになりそこで問題になる。

長くヴァイオリンを弾いていれば「単なるボウイングの難しさ」「普通のヴィブラートの難しさ」に気付かされる。私自身も大人になってからご指導頂いた先生から10年ずっと単純なボウイングとヴィブラートの練習をご指導頂いたし、同じような事をレッスンでもやっている。

やることは「何事もないように」「普通に」なのだ。そのために自分自身も現在でも試行錯誤中だ。パガニーニやイザイなんかよりよほど難しいね。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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