やった!オールドイタリー・パガニーニ・アルファロメオがやっと繋がった!

ヴァイオリンを始める前かもしれない。子供の頃から自動車が好きだ。それゆえ徳大寺有恒氏など自動車に関する書籍や図鑑、マンガも子供の頃から読んできた(本は好きなのです)。とある自動車エッセイで「アルファロメオにはパガニーニの音楽が似合う」旨記されていた。このことが長年気にかかっていた。

オールドイタリーのヴァイオリン:クレモナ、アルファロメオ:ミラノ、パガニーニ:ジェノヴァいずれも北イタリアだ。

身分不相応ながらアルファロメオ2台に乗っている。イタリアの感覚を学ぶ目的が理由の一つ。先日書いたアルファロメオの芳香グッズを買ってみたら、車の動きが変わり生き物のように感じられるようになった(匂いでそんなに変化するの不思議です。国産車ではあり得ない)。香りも含めた走りなのだ。

五感いずれについても、角が立っておらず、だからといって鈍くもなく、変に磨き上げていないのに滑らかでスムーズ、速くないのにスピードを感じる。止まっていても動きを感じる。

この感触でパガニーニのカプリースなどをオールドイタリーとヤコブ・ユーリの弓(パガニーニはユーリを使っていたとされます)でちょっとずつ力加減を変えながら弾いていたら、この質感・滑らかさ・スピード感やフレーズ感が完全一致した!オールドイタリー・パガニーニ・アルファロメオが繋がってそれはイタリアなのだ!←意味不明かとは思います。長い時間かけて追い求めてきたことなのですごく嬉しい!

35年もヴァイオリンや弓を求め続け、30年もパガニーニも機会あるごとに取り出しては弾き続け、多くの故障を直しつつアルファロメオに乗ってきた甲斐があった!

そんなことはレッスンで話をすることではない。「パガニーニを知りたければアルファロメオに乗りなさい」というのはよく言われる「美術品を見なさい」「楽譜を持って森に行きなさい」と同じ意味を持つとは思うが、レッスンにお越しの方には「そんなことはあんたの趣味でしょ」と思われる期待されない話だろう。けれども自分の中でイタリアとはどういう動きを持ったものか得心したのはとても嬉しいこと。多分この感覚でイタリアの曲はうまく弾ける。

さらにはこの感覚でイタリアの絵画や食事も改めて理解できるのではないだろうか。まもなく始まるキリコ展が楽しみだ!

オールドイタリー・パガニーニ・アルファロメオ
イタリアを象徴するかもしれない三者
それが感覚として繋がったのは自分としては大きい
解剖台の上のミシンとコウモリ傘よりは有機結合しうると思う