弦の寿命は時間では判断できない

X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。

弦は3ヶ月ごとに交換するべきと言われたりしますが、時間で判断するものではありません(自動車のオイル交換と同じで、その方が分かりやすいですが)。弦の寿命が来るまで使い切ってから交換することで、余計な出費を減らすこともできます。

弦の寿命は音色より音程と考えています。劣化すると弦自体の音程が不安定になります(はじくと分かりやすいです)。使用すると弓で擦る部分と左手で押さえる部分とで巻線の巻き具合など弦の質にムラが生じるためなのでしょう。だから弾く頻度や時間だけでなく、弾き方や手汗などの個人差が生じるのでしょう。

弦の寿命を判断する材料にして頂ければと思います。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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