サイト更新:上手になると生じること

水曜は東京にてレッスン。ご利用&お越しの皆様有難うございました。

Facebookにも書いたがサイト更新を。ヴァイオリンを学び上手くなるとは」シリーズの5回目で最終回「上手くなることで生じる事」のタイトルで書かせて頂きました。よろしければどうぞご覧下さい。

「上手くなる」ことで生じる事〜ヴァイオリンを学び上手くなるとは5 ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」
ヴァイオリンを習うことについて。先生の探し方、教本について、大人からヴァイオリンを始めること、続けることがしんどくなった時についてなど

Facebookとは違う側面から。上手になると周りから褒めてもらえることは多くなる。ただ上手くなるほど自分自身では楽しく無くなってくるようにも思える。学んで多くの演奏を聴いて耳が育つと、自分の演奏の至らなさに気づくことが多くなるからだ。

楽しく無くなってあきらめて止めてしまうか、それともその先を求めようとするかは人それぞれだろう。進化を止めれば現状に安住できて程々の日常に満足できる。しんどい思いをしながらもその先に進もうと試行錯誤をしてもがいても得られることは結局より一層しんどいことだ。

どんな事でも同じだが追究するのは負担が生じる。金銭的、時間的、気分の上でも負担ばかりだ。何もやらなければ負担は生じない。そして、別に聴き手を別世界に連れていく魔法使いになる必要もない。魔法使いになれたところで自己満足が得られなければ虚しいだけだ。

それでも自分は少し違う世界を見たいと思う。もっとすごい音楽があるのではないかと。その追究は今も続けているつもりだ。死ぬ前までに自分に関わりのある世界については少しでも多く知りたい。

そしてレッスンにお越しの方には自分の知っている中で「ちょっとすごい世界」を味見頂けるようにするし、そこから自分で学ぶための手掛かりにしてより先を学んで欲しいなと思う。音楽には少しばかり必死になって学ぶ価値はあると自分は信じている。

そんなことを思いながら書いた文章でした。上手くなることで得られることの一助にして頂ければ。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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