トホホ、オールドヴィオラの駒を割ってしまった

土曜は東京にてレッスン。6コマと比較的余裕の日程になりました。オンラインレッスン中に大きめの地震があって私の側も動揺しました。ここのところ地震が多いですよね・・・。未来が保証されないのはコロナだけでなく地震もだったな・・・。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。

ご予約変更があったけれども私側が忘れていて思いがけず空いた1時間があった。引っ越しや車の手続きなど色々あって手が回っていなかったので、自分の楽器の整備ができていなかった(レッスンで頻用するヴァイオリンが優先になりがち。メインのオールドヴァイオリンは先日微調整して絶好調!)。

この機会に詰めの甘かったオールドヴィオラの微調整をしようと思って駒を動かしていたら、駒を倒してそのショックで駒が割れてしまった。いつもなら倒れるはずのない力加減で「まさか倒れるとは」と私こそがショック(泣)。トホホ。疲れていたのかなあ・・・。

駒を倒すと弦のテンションでテールピースが表板を叩き割ってしまうことがある。表板に少し傷が付いたものの、幸い表板が割れることはなかった。この楽器は弦長が短くかつオイドクサを張ってあったのでテンションが低く幸いしたのかもしれない。

金曜日に別の用事で購入元の名古屋のシャコンヌさんに行く予定ではあったが、駒を作って頂けるよう早速修理依頼の追加連絡を。駒は楽器の形状に合わせて作るし、音への影響も甚大なので、特別な方にお願いしている(駒を作るのはまさに職人技です。ひと削りで音がガラッと変わる)。この機会に歪んでいる表板自体も直すべきかもしれないなあ・・・(木材に湿度を与えて時間をかけて直すことができます)。

アルファロメオを契約して浮かれていたところへ、降ってきた災いでありました。

300年間に何度も駒は倒してしまっているとは思うし何度も駒交換をしているはずだが、
鳴らせない状態にしてしまい現代まで生き延びてきたオールド楽器に申し訳ない気持ちです。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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