サイト更新〜古い弓から何を見るか

土曜は東京にて、日曜・月曜は愛知にてレッスン。土曜は8コマと大入り、日曜・月曜は急遽お休みになってしまわれた方もおられ6コマ+4コマと余裕の日程でした。土曜は普段お使いの弓と違う弓をお持ちになった方がおられ、それが実に良い弓。良いものの音を聴くと「ほっほっほ、いいねえ〜」と自然と口元が緩みます^^。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。

新幹線にて、iPhoneのGPSを使ったスピードメーターで速度を測ってみた。
N700Aの最高速の285キロに迫る数値で驚き。最高270キロほどだと思っていました。

Facebookにも書きましたがサイト更新をした。2ヶ月ぶりになってしまった。以前の記事「ヴァイオリンの弓を楽しむ」に追加の記事にとして「ちょっと変わった弓の姿」というお題で書かせて頂きました。よろしければどうぞご覧下さい。

ちょっと変わった弓の姿〜ヴァイオリンの弓を楽しむ ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」
主にオールドヴァイオリンについて、特徴や音色、鑑定の知識、製作家についてを記しています。

少し変わった姿に意味があるわけではない。そこから何をどう読み取るかだ。

Amazon Primeで「太陽の塔」のドキュメンタリーを興味深く観ている(大阪万博の際に造られた岡本太郎の「太陽の塔」の話です)。「太陽の塔」や岡本太郎についてはともかく、それを題材に語る人々が興味深い。それぞれの立場によって様々な見え方があり、様々な語りがあり(だんだんドキュメンタリーの内容が反原発になり意味不明になるのもそういう演出か?)。

今回の記事は、古い弓から読み解くヒントになり得る事をピックアップし、写真とコメントだけの記事として書かせて頂いた。弓から何を見るのか。例えば、装飾を当たり前のことと捉えず、そこから当時の人の立場や音楽の意味合いを、またフランス革命を経て音楽が民衆のものになっていったプロセスを想像できたらそれは文化的に高級な考え方と思う。

子供向けだったらそんな上達に繋がらない話を書く必要はないだろう。音程が取れる方法やコンクールに入選する戦略について書いた方がウケるだろう。楽典についての勉強はあれど、それがいつの時代の音楽についての楽典なのか最近は論じられるようになった(バロックとロマン派では楽典自体も変わり得る)。音楽用語についても「Allegro=速く」な単純思考に疑問が持たれるようになった。

ヴァイオリンや弓など道具も同じレベルで論じられるべき事だろう。バロック仕様の弓だから、それが当時の弓と言うのはちょっと単純だろう。「大人のヴァイオリン」としては文化人類学と同じような観点で古い楽器や弓を見て頂ければと願っています。

水平面、垂直面の幅が広く、斜めの面の幅が狭い弓。
こんなところからも弓はどういう機能を求められるのか垣間見る事ができます。楽しい^^。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

石田 朋也をフォローする
サイトのお話(更新情報など)楽器や弓、アクセサリーの話驚いた・感動したお話