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プロとは仕事とは〜ヴァイオリンで仕事をする3

よくプロとアマチュアについてその違いを定義しようと議論されることがあります。そして、プロは「その世界でお金を得ていること」と言うのが条件と結論づけられます。それはそれで一つの見方ではありますが、お金を得ると言うこと、すなわち仕事をするとはがどういうことかを考える必要があります。

大変多くの勘違いがあるように思えますが、プロとは単純に技能が巧みな人ではありません。技能や知識の上でアマチュアの方のほうが高度な場合もよくあります。お金の面でも、高収入のプロが技量が高く、低収入のプロは技量が低いかと言えば、そうとは限りません。

プロとアマチュアの差は「いつでも確実に言われた通りにできること」という点にあると言えます。別の言い方をすると「期待されるサービスを、いつも同じ品質で提供できること」とも言えるでしょう。その要素として、高い技能や豊富な知識も必要とされますが、それは「いつでも同じ商品・サービス」と提供するための条件のひとつでしかありません。

多くの仕事と共通することですが、プロの仕事とは雇用者や上司、お客様に要求された通りのこと・期待された通りのことを、時間通り確実に仕上げることです。時間にルーズなのは問題外。要求通りのことができないのも問題外です。そして、意見を求められれば、確実なソリューションを提示できる必要もあります。

ヴァイオリンだけでなく、音楽など芸術の世界には勘違いが存在します。「どんなに時間がかかっても、芸術的に美しい磨き上げたものが良い仕事」「出来不出来があっても人間らしくていい」とサービスを提供する側が考えがちですが、それは自己満足・自己肯定に過ぎません。仕事として提供しているサービスは商品であり、期限を守らないもの、品質の安定しない気まぐれな商品は誰も買うものではありません。

例えば、オーケストラのヴァイオリニストであれば、「指揮者やパートリーダーの言われた通りのことが確実にできること。楽譜に書いてある通りのことができること。一般的な音楽の常識通りのことができること」と言えます。弾き手が「この方が美しいから」と言って、勝手に楽譜を書き換えることはできないことでしょうし、好き勝手な解釈の演奏を許されるわけでもありません。

ヴァイオリンで仕事をするには、自己満足かつ不安定な商品を提供してしまっていないか、自分のやっていることを検証する必要があるでしょう。

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