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ボーイングは速すぎず遅すぎず - 良い音を出すための弓の動かし方4/5

弓を大きく(ストロークを長く、弓の速度が速く)使いなさいと言われることがあります。書籍でも「ハイフェッツが生徒にもっと大きく弓を使いなさいと指導した」と記されているし、多くの名演奏家の映像を見ると、かなり大きく弓を使って弾いていることが分かります。

ですが、これらの事から単純に「弓を大きく使うのが正しい」と考えるのは間違いです。

良い音のする弓の速さは、「弓と弦が充分摩擦しつつ、摩擦が強すぎない」加減です。雪道で自転車に乗るときに滑らず慎重すぎずの加減で走ることに似ていると言えましょうか。そして、この加減は弓によって大きく異なります。

名演奏家の使用するようなトルテやペカットのような名弓は、腕の動きを非常に効率よく音にしてくれます。圧力をかける必要はないし、特に意識しなくても「弦に吸い付く」ような感じで音に変換されます。こういった弓を使用すると、相当に弓を速く動かしても、かすれず音になるため、速い動きの方がより大きく輝かしい音(ソロ向けの音)になります。

ですが、それほどの弓を使用していない場合は(サルトリでもトルテに比べればだいぶ格下です)、「弓を大きく使う」と考えるよりも、「良い音のする適度な弓の速さを探す」方が良い結果になるはずです。

弓を大きく使えば良いってもんではありません。正しい弓の速さは「速すぎず、遅すぎず」です。
良い音を出すためのヒントになれば幸いです。

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