ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」

ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」はヴァイオリンに対して熱意を持って取り組んでいる方を応援します。

18/12/31 2018年の出来事。今年もありがとうございました

ご案内

明日1月1日午前0時から2019年3月分のレッスンの予約ができるようになります。大晦日にまで宣伝じみていて心苦しく思いますが、「忘れていた」と伺うことも多いためご案内申し上げました。元旦早々の事になり申し訳ありませんが、よろしければどうぞご利用下さい。

2018年のレッスンは8コマの大入りで終わることが出来ました。お越し頂いた皆様今年も有難うございました。来年2019年もどうぞよろしくお願い致します。

 


2018年の出来事。今年もありがとうございました。

2018年も今日を以て終わりになります。今年も有難うございました。

2018年は「第二楽章へ」をモットーにやってきました。望むことも望まない事も様々な意味で転機になり「第二楽章」に入りました。最も大きい転機は4月16日にわたしの父が死去したことです。

折に触れて父との思い出に涙することがあります。遠い昔の思い出だけでなく、例えば今年の2月3月にはかなり不自由になっていて風呂から出られなくなった父を抱き上げ出したりしたことを風呂に入るたびに思い出したりと、何かするたびに思い出すことがありました。

父が死去した時のこの日記に「100人の知人より10人の親友〜父から最後に学んだ事」と書きました。
2018年4月20日の日記

いささか後ろ向きかもしれませんが、父の事とは無関係にここ2〜3年は不特定多数に見られ直接知らない人から毀誉褒貶されることに疲れてきてしまったように思えます。「第二楽章」は「不特定多数に必要以上に良い顔して消耗するより、人数は少なくても付き合いの深い人に尽くそう」と思うところから始まりました。

父の死去に際して本当に有難い事に多くの方からお気遣いのお言葉を頂きました。また折に触れて気にかかっていた方からご連絡頂いたり、そのことと関係あるのか分かりませんが長い間が空いたもののレッスンに復帰して頂けた方もいらっしゃいます。ご縁が遠ざかっても長い期間気にかけてもらえる事、自分は幸せ者なのでしょう。

レッスンにお越しの方の中にも、お父様お母様の介護に苦労なさっている方、また介護のためヴァイオリンを続けられなくなってしまった方もいらっしゃいます。衰えていく親の姿を見るのは気の滅入ることですし、介護する側が心身ともに病んでしまうことです。どうぞ外部の手助けも借りながら何より自分自身の人生こそを大事にして頂きたいと思います。

来年2019年は前向きに元気に過ごすことができればと願いたいと思います。皆様にとりまして心身ともに元気で良い一年になりますよう祈念致しております。どうぞ良いお年をお迎え下さい。

「ヴァイオリンがわかる!」とわたしの2018年を書かせて頂きたいと思います。私事で、かつ長文ですが、よろしければご覧下さい。

 


ヴァイオリンがわかる!の2018年

「ヴァイオリンがわかる!」は更新頻度は低いものの少しずつ更新している。情報が溢れ使い捨てされる時代に、こういった文字ばかりのサイトの価値を考える時もあるが、それでも少しずつでも更新していけば誰かにとってお役に立てるだろうかと信じて続けている。SNSも時折更新しているが自分のWebサイトは最も自分の考えを丁寧に書いていけるメディアなので、これだけでも続けていきたいと思う。

自分も変わっていかなくてはとも思う。けれども、考え方の大きく違う人に分かってもらう必要もないかとも思う。分かる人にだけ分かってもらえばいい。それが現代的な多様性であるしグローバリズムだとも思う。

拙著「まるごとヴァイオリンの本」も出版から6年。早いものだ。それでも今でも大型書店の店頭には並んでいるし、Amazonでも少しは売れているようだ。書籍も出版絶版が激しい時代にまだ商品価値を保っているのであれば嬉しいこと。

わたしもまだ道半ば。新しい発見や気づきはまだまだあり、そこからに問題解決に結びつく情報提供ができればと思う。

 


レッスンの2018年

2018年も大変多くのレッスンをさせて頂いた。わたしの事情によりお休みを頂いた時もあったが1500回ほどと今年も多くこなさせて頂いた。特に愛知レッスンの際にレッスンの合間や一日多く愛知に滞在して、各種手続きのために母を連れていったり実家の掃除や片づけしたことも多かった。イヌ年である今年の正月には「イヌのように駆け回って」と書いたが、結果として不慣れなことに駆け回ることになってしまった。

わたし自身も今年はしんどいと思う事も多かったものの、人前で弾く必然性もありヴァイオリンの練習は多くできた。久しぶりに取り組む曲、長い間弾きたいと思っていてようやく取り組み始めた曲もある。基礎練習も多めにできた。むしろこういう機会に充電できて、成長できるものと信じたい。

 


人前での演奏

4月、6月、9月、11月といずれもギターとの合奏で人前で演奏をする機会を頂いた。4月は新宿オペラシティ、6月は豊洲シビックセンター、9月には茨城県のギター文化館、11月には内輪の会にて。うまく弾けたと思う事も何も伝わらなかったと思う事もありつつ。それぞれの機会のために必死で練習をしたが、少しずつでもきちんと弾けるようになってきていればと願うばかり。

4月28日の新宿オペラシティ近江楽堂にて。
直前に父が死去し自分の気持ちの動揺もあり完成度の高い演奏では無かったが、
多くのお客様に喜んで頂けたことが何より良かった。

来年は7月に演奏の予定が決まっている。もっと良い演奏・もっとお客様が喜んで頂ける演奏ができるように努力したい。

 


2018年に出会った楽器

今年はストラディヴァリをまとめて数本触ることのできるチャンスを父のことでキャンセルした日もあったし、楽器店の展示会やフェアにはいつも通り出かけたものの心が躍る楽器に出会う事は少なかった。心が渇いてしまったのだろう。

7月に購入価格25万円の掘り出し物モダンイタリー?のヴァイオリンを購入したことは自分でも興味深い。自分がモダンイタリーを気に入るとは自分でも思っていなかったが、案外いろんな面で扱いやすく重宝している。

25万円で購入したモダンイタリー?の楽器(Deganiラベル)。
ヴェニスの結構良い楽器ではないかとは言われているが、よく分からない楽器。

F.N.ヴォアランの弓を12月になって購入した。以前から憧れだったし手元になかった年代・タイプの弓。そして19世紀後半の音楽がスラスラ出てくる弓で、興味深く使い始めている。

2017年に続いて2018年も自分の楽器・弓の修理を多くして頂いた。弓のフロッグの継ぎ直しや楽器の指板の交換など。長い間使うための修理なので良い状態で維持できればと思う。

オールド弓のフロッグを継ぎ直して頂いた。写真上は修理前、下は修理後

オールド楽器の指板・ナット交換をして頂いた。写真上は修理前、下は修理後

ギターはそれほど高価ではないエレキギターを一本のみ購入。年末になってそれから古いギターアンプに買い替えたのみ。けれども電気楽器の概念を覆すようなアンプでこんなに音楽的な音が出せるものなのかと衝撃で自分には意義深い。

ギターアンプ。1954年のFender champ。弾いた時は衝撃の響きでした。
これまで所有した全てのギターアンプだけでなくオーディオ機器の印象を覆す生きた音です。

手持ちのヴィオラのひとつを必要として下さる方に長期貸し出しをしている。お役に立っていればと願っている。

一方手放したものも。ヴァイオリンケースを2つ、ヴァイオリンの専門書籍も少々オークションに出した。また上記のあまりに音楽的なギターアンプを入手したので手持ちのギターアンプも2つ手放した。長い間あれこれ体験して迷いつつ、何が良いもので何が持っている必要のないものなのか少しずつ判断できるようになってきたと思いたい。

 


2018年のわたくしごと

上記の通り4月16日に父が死去したことが大きい。1月以降みるみる悪化していき医者や介護製品の業者に不信感を抱きつつ、また銀行などの煩雑な手続きにうんざりしつつ、逆に親身になって下さった方、特に両親の40年来の友人をはじめとして右往左往する我々を支えて頂いた両親に近しい方々には本当に有難く思った。幸い残された母を多くの方が気遣ってくれているのは心強い。そんなところでも「100人の知人より10人の親友」を考えさせられた。

父を見舞いに北海道から来てくれた義父を犬山城へお連れした(4月13日)。
この日の会話が父と私の最後の会話をした日になった。

わたし自身もピロリ菌と萎縮性胃炎が見つかり、ピロリ菌は除去したもののむしろその後から胃の不快感が絶えなかった。気持ちも落ち込むことも今年は多かった。ようやく12月になって体調も落ち着きをみせ、気分の上でも元気になれる時も出てきた。

出かけたところは少ない。7月に北海道のみ。北海道の義父義母が父の死去の直前と葬儀の際に愛知に2度も来てくれて、そのお礼に母を連れて、またその際に富良野へ。

母を連れて富良野と美瑛へ。ラベンダーのベストシーズンでした。

 



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