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火曜・水曜は東京でのレッスンのはずでしたが、月曜の晩に父が死去し葬儀などのため急遽お休みさせて頂きました。私事の身勝手な事情にもかかわらず、皆様に暖かいお言葉を頂き本当に有難く嬉しく思いました。
木曜日は東京にてレッスン7コマ。この3日間「こんなに泣き虫だったか」と自分で可笑しくなるくらい泣いたので、いつも通りできていたか不安ですが頑張って進めたつもりでした。お越し頂いた皆様有難うございました。
上記の通り、16日の晩に父が胃ガンから転移し膵臓ガン・肝臓ガンにて他界しました。このサイトをご覧の方には関係ない事とも思いつつ、愛知レッスンでは父に会って下さった方や、病気や介護についてお知恵を下さった方もおられましたので、私事ながら長文にもなりますが書かせて下さい。なお、お気遣いなどは一切不要ですのでくれぐれもそのようにお願い致します。
1月からかなり悪くなっていたのですが、4月に入って容態が急速に悪化し長くないと聞かされていました。4月に入って歩けなくなってから目に見えて弱っていきました。8日9日の愛知レッスンでは既に寝たきりでしたが、その頃は割としっかり話もでき、父も遺言と意識した話として「自分は幸せだった」と我々に言ってくれました（遺言はそれだけ。父らしいです）。
13日に父と親しくしてくれていた義父が北海道から会いに来てくれて、その時は弱弱しいながら記憶もかなりしっかりしていましたし話もできました。わたしがその日に東京に帰る時も「元気でやれよ」と言ってくれました。けれども15日に「今日明日かもしれない」と往診の医者から伝えられたと横浜に住む兄から連絡をもらい、16日昼前に実家に着いた時には眼はうつろで話も出来ませんでした（分かってはくれていたようでした）。
兄も含め家族皆で父の寝ている部屋でお昼を食べて、父は既に何も食べられなくなっていたのですが、その時は少し水を飲み少しアイスクリームを美味しそうに食べてもらうことができ「これなら奇跡が起こるかな！」と我々は大喜びをしました。
夜になって父は呼吸は荒いながらも寝た様子だったので、わたしは別の部屋でヴァイオリンの練習をして、多分練習の最後まで聴いてくれたのだと思います。その後、ほどなくして家族の前で息を引き取りました。
父は無宗教で儀式嫌いだったため通夜はなく葬儀も近所の斎場で無宗教の家族葬で小規模に行いました。けれども生前父がよく話に出した方や親しくして頂いた方が、17日の雨の晩（結果として自宅にて通夜の形になりました）や素晴らしく晴れた18日の葬儀に全員来て下さって泣いて下さって、我々にとっても本当に嬉しく有難く思いました。
父から最後に学んだ事。100人の知人より10人の親友という事。父は独自の正義感が強くまっすぐな人でなおかつ不器用な人だったので、多くの人と衝突したことと思います（わたしともしばしば衝突した）。そのためかお別れには親しかった方ばかりが来て下さって、逆に父が嫌っていた人や縁の薄い方は誰も来ず、心あるお別れになったこと涙もろかった父も泣いて喜んだと思います。会社関係などで無表情な人ばかりのいる葬式はわたしとしても絶対に避けたいと思ったので。
お知恵を頂いたり気を配って下さった方に本当に感謝いたします。お別れに来て下さった方々、特に生前から毎週のように父母を見舞ってくれ、オロオロするばかりの我々を我々以上に取り仕切って下さった両親の40年来の古いお友達、13日に来てくれたばかりなのに北海道からすぐに来てくれてずっといてくれたわたしの義父・義母、本当に有難かったです。
18日に葬儀・火葬を終え帰ってきた時のわたしの実家です。
朝まで降っていた雨が上がり、青空のなか父は骨になり家に帰ってきました。
18日は大安吉日（葬式には不向きかもしれませんが、調べたら問題無いようでした）で
予定通り事を進めることが好きだった父の計画通りだったかもしれません。
