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スピッカート(跳弓)は多くの方が苦手とする技術のようです。名前の通り、弓を跳ねさせる奏法ですが、言葉から来るイメージがむしろスピッカートを難しくしているように思えます。 スピッカートは「自分で跳ねさせる」のではなく、「勝手に跳ねるのをコントロールする」と考えた方が適切です。恣意的に弓を跳ねさせようとすると、表面をこするだけの貧弱な音になってしまいがちで、これはきちんとしたスピッカートとは言えません。 スピッカートはデタッシェ(弓を跳ねさせない「普通の」弾き方)に想像以上に近い。 例えばクロイツェルの2番を弾きながら少しずつ弓を元に持ってくると、勝手に跳ねてきます。この「勝手に跳ねる」感じが一番ベーシックなスピッカートになります。手で弓を持ち上げるわけではなく、跳ねさせようとするのでもなく、逆に割としっかり弓を弦に当てている方が良いようです。 跳ねる具合のコントロールは、主に弓の毛と弦の接点をコントロールすることで行います。弓先過ぎず、元過ぎずのところに、一番跳ねやすく、良い音のする場所があります※。 スピッカートは「跳ねさせる」ものではありません。このことを大前提に、跳ねやすく良い音が出る場所を探してみてはいかがでしょうか。 ※適切に跳ね、良い音のする場所はテンポ、弓の張り具合、弓による個体差によって変化します。手持ちの弓2本で、普段の張り具合、四分音符=120の16分音符で弾いた時、弓元の端からの距離は29.3cm(J.Eury)、24.2cm(L.Morzot)でした。 関連記事 |
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