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ヴァイオリンのテクニックのうち難しいもののひとつ。ボウイング(弓を動かすこと)です。
単に弓を横に動かすだけですが難易度はかなり高いです。
手首をくねらせて、弓をしっかり弦に押し付けて、大きい弓幅で、肘から先で、腕の重みをかけて、でも肩は上げず、肩甲骨を使って・・・などと指導されます。とても複雑で難しいです。
でも「弓が上手く音を出してくれる条件を探しながら弾いて」でいかがでしょう?
弓の速さが速くても遅くても、弓はうまく音を出してくれません。けれども60gも木の棒をつまむ程度に持って弦に当て程々の速さの動作にすれば弓は適切に音を出してくれます。
自転車に乗るのと同じで、望む方向と速さになるよう調整しながら乗ればうまく進むようにできています。まずやるべきは普通に乗ることです。そのためには特別なことは不要です。そして普通に乗る以上のことをしたい時にはじめて別の力加減が必要になります。
※ボウイングの要点は「弓に合わせる」です。どんな道具も同じですが道具の都合を無視して弾いても機能を果たしてくれません。そのためには強く・弱くの二元論でなく程々と考えると良いはずです。
※ヴァイオリンは500年程の歴史がありそれぞれの時代の音楽に対応してきました。100年前の音楽と200年前の音楽を同じ弾き方と考えるのは乱暴です。