演奏技術のお話

演奏技術のお話

注意すべき音程:増2度、半音

問題になりやすい音程のパターンとして増2度と半音の関係があります。増2度は多くの場合幅が狭くなってしまいます。半音はローポジションでは幅が狭く、ハイポジションでは幅が広くなってしまいます。これらは指に依存して音程を取ってしまっている時に生じやすいことです。こういったパターンを注意…
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解釈の1stステップは文化を学ぶこと

演奏の解釈については様々なことが言われます。ここを膨らませ、ここは伸ばしなどと事細かく言われます。それはそれで有効なのですが、音楽は音楽で独立して考えられ、その国の歴史や文化、言語との対応はあまり論ぜられてこなかったように思えます。ここ20年ほどになってやっと、歴史的背景や楽語の…
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ひとつの教本をしっかりと

学校の勉強でも、あれこれと参考書に手を出すより、ひとつの定番をきちんとこなす方が成果が上がります。それと同じでヴァイオリンも練習曲をあれこれつまみ食いするよりも、少数の定番をきちんとこなした方が上達します。あれもこれもと手を出したくなる気持ちは分かります。取捨選択して効率よく上手…
演奏技術のお話

ヴィオラはヴァイオリンと役割が違うので

ご要望頂きヴィオラのレッスンをやらせて頂きました。ヴァイオリンに比べると数は少ないですがヴィオラのレッスンもさせて頂いています。私はヴィオラ好きなので結構嬉しいです。私自身がヴィオラの先生に最初に「ヴィオラはヴァイオリンよりもチェロに近い楽器だ」とご指導頂きました。様々な点でその…
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手のフレームは音程だけでなくヴィブラートにも

ガラミアンの言う「手のフレーム」。各指で適切な音程を取ることだけでなく、ポジション移動やヴィブラートにも重要な概念です。ポジション移動もヴィブラートも指先を動かすことではなく手全体を動かすことです。うまくできない場合に指先への意識が強すぎるケースはとても多く見られます。「手のフレ…
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音程を指先で取るのではなく柔軟な手のフレームで

ガラミアンの書籍に手のフレームという概念があります。左手の手の形全体で捉える発想なのですが、うちではこれを採用しています。それもガチガチの固い左手ではなく弾力ある柔軟なものとして捉えます。音程は指の先で取るイメージがありますが、あまり得策とは思いません。しかも固いものととして押さ…
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迷いない左手に憧れますがフレキシブルな方が

バシバシと迷いなく音程を当てていく強固な左手の技術はカッコいいし上手い人感がでます。私自身もかつてはそういうタイプでした。でもこれはそれほど良いことではありません。例えば自分のヴァイオリンでなければ音程が取れなくなってしまったり、ヴィオラを弾いてからヴァイオリンに戻ると音程がメタ…
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重音の練習は単音の音程安定化にも役立つ

重音の音階を苦労して練習している方もいらっしゃるかと思います。重音を重音として使うことはもちろん、移弦を伴う単音の音程を取る上でも大いに役に立ちます(そのためにも重音は必要です)。大きめの音の跳躍をオクターブや10度として取ることも実用的ですし、フィンガードオクターブは少しずつの…
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ハイポジションの音程を一発で取るには

いきなり高いポジションの音が出てくる場合があります。いわゆる「飛びつく」ケース。その時に音程は外しやすいものです。鉛筆で指板に印を付けるなどの姑息な解決もなくはありませんが・・・。・よく知っているポジションからの伝い歩きで・1stポジションからの距離で測る・頭の中でその音程を強く…
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開放弦の共鳴を聴くことは音程も音楽も好ましくする

開放弦と同じソレラミの音が出てきた時に、開放弦の共鳴を聴いて弾きながら音程を確かめることはよく言われることですし、カイザーやクロイツェルの練習曲にも頻繁に出てきます。多数の共鳴弦を張った楽器が少なからず存在したように、弦楽器にとってのこの性質は重要で、この意識で音程だけでなく音楽…
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臨時記号の効きは強めに

大変に乱暴な表現ですが、音程を大きく違わないためにシャープやフラットといった臨時記号の効力を強めにとお話することは多いです。シャープならより高めに、フラットならより低めにと意識します。初歩段階であればファーストポジションで弾く際にシャープになりやすいG線ド♯やD線ソ♯を3で取る時…
演奏技術のお話

外しやすい音程

外しやすい音程は概ね決まっています。いろいろありますが、低い1と4が特に問題になりやすいです。昔からの問題のようで、カイザーやクロイツェルにもこの問題を解決する練習が多く準備されています。・1stポジションの低い1の指:E線ファ、A線シ♭、D線ミ♭、G線ラ♭が下がり切らず高めにな…
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すぐ治せる音程と治しにくい音程

音程はすぐ治せる場合とそうで無い場合があります。すぐ治せる:肘の位置や押さえ方、フィンガリングなどに無理がある場合→このケースは多いものですが自分では気づきにくいかもしれません。筋が張らないような位置関係にしたり、無理矢理なフィンガリングを平易なフィンガリングに変えることで、分か…
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五十肩に負けずヴァイオリンを

火曜日は夕方にレッスン。ご利用&お越しの皆様有難うございました。五十肩で右腕が上がらずお見苦しいところを見せ恐縮です。可能な限りいつも通り進めさせて頂きました。グリーンカーテンにしていたゴーヤを外しました。食べごろの実がなっている時にお越しの方にはもらって頂き有難うございました毎…
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上達の近道:毎日休まないこと

X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。月並みですが毎日休まないことが上達の最大のポイントのひとつです。古典的な記憶研究の忘却曲線でも明らかですし、感覚的にも昨日のこともほとんど覚えていないものでしょうし、まして3日前のことなんて。こういう話は嫌われる…
演奏技術のお話

先生にどんな時もレッスンして頂いたから

日曜は東京にてレッスン。土曜は元々ご予約が少なく私側で埋めさせて頂きました。お越しの皆様有難うございました。普通にレッスンができていればと願っております。と申しますのは、身体の痛みが激しくて鎮痛剤を飲んでのレッスンになってしまいました。先日転びかけた時に横っ腹・背中を痛くして、鼻…
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情熱的にで思考停止しないで

X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。「情熱的に」と言う一見分かりやすい言葉で思考停止させないようにとレッスンでは気をつけています。「情熱的に」は指導しているようで何の指導にもならない。その感情を表現するのに何をしなければいけないかを伝えることが指導…
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心を込めるより、きちんと弾くを

X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。今日あたりはアマオケなどの演奏会もとても多くあることでしょう。本番は心を込めて、情熱を込めて弾こうと思う方もいらっしゃるかと思います。心や情熱を込めたりするより前にきちんと弾くことが優先されることです。例えば、ベ…
レッスンのお話

きらきら星は簡単なわけではない

X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。スズキ教本1巻の「きらきら星」。この曲でヴァイオリンを始めた方も少なくないと思います。うちのレッスンでも初めてヴァイオリンをなさる方にはきらきら星から始めます。きちんと弾くのならきらきら星は決して簡単なわけではあ…
演奏技術のお話

「妖精の踊り」はイタリアの歌で

X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。スズキ教本2巻のパガニーニ「妖精の踊り」。初歩の方にもこの曲は「イタリアの歌になるように」とお題を出して練習して頂きます。この時点で最低限のヴィブラートをかけられるようにレッスンでは進めていますが、ヴィブラートも…
演奏技術のお話

叡智に富んだバッハ無伴奏の楽譜

X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。バッハ無伴奏の楽譜は多く出版されていますが、シェリング版、フレッシュ版、ガラミアン版がメジャーと言って良いでしょう。それぞれ内容が全く異なります。取り組む度に発見のあるタイプの音楽、向き合う人によって見え方の変わ…
サイトのお話(更新情報など)

サイト更新「人前で弾く曲の選び方」

火曜〜木曜は東京にてレッスン。ご利用&お越しの皆様有難うございました。今回遠方からお越しの方もおられ嬉しく思いました。X(旧ツイッター)の記事のヴァイオリン。製作者分かりますでしょうか?(2枚の写真、同じ製作者です)レッスンにお越しの方には明かしますので興味がおありの方はお尋ね下…
レッスンのお話

今出している音でモーツァルトが弾けますか?

X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。教える時はニュートラルであることを常に意識します。基礎技術はまずニュートラルをできることですが、ニュートラルをどこに設定するかは難問です。ヴァイオリンはある意味どんな音色も出せる楽器ですが、とりあえず目指すのはベ…
レッスンのお話

自分でもしつこいとは思うのですが

X(旧ツイッター)での毎日のお話をこちらに移してくることにしました。レッスンでは同じ話を何度もする事があります。自分でもしつこいと思うのですが、出来ていないなと思う時は表現や観点を変えながら出来るまで同じ内容を続けることになります。習得まで話を続けるのも教える側の技量ですが、聞い…