サイト更新:「上手くなった気がしない〜適切な自己評価のために」

「ヴァイオリンがわかる!」サイトの更新をしました。過去記事のリライトで「上手くなった気がしない~適切な自己評価のために」のタイトルで書かせて頂きました。

とても広がりのあり過ぎる自分には身に余る壮大なテーマですが、今回大幅に書き直しました。リライトの最初から2年かかった記事となってしまいました。よろしければどうぞご覧ください。

https://www.violinwakaru.com/wdprs_ex/10/適切な自己評価のために

「上手くなった気がしない」はヴァイオリンに限らず多くの分野で問題になることだろう。その時のモチベーションをとさまざまな解決策が提案されるものの、結局「充分上達するまでは粛々と淡々と練習を続ける」事が最も良心的な策と自分は思う。

演奏の目的が他人を喜ばせることである限り「楽しんで練習」「気分転換を」などは結局遠回りになるからだ。自己満足は結局は虚しい。誰かに聴いてもらって喜んでもらって、はじめて演奏の喜びは得られるもの。

高価なヴァイオリンや弓も自分で所有しているだけでは虚しい。誰かに聴いてもらって音楽が立体的・実体感のあるものになることが価値だ。複雑なヴィルトゥオーゾ曲も自分で弾けるようにするだけでは虚しい。聴いてもらって名人芸に拍手喝采してもらうことが価値だ。

演奏は社会的なもの。レッスンでもその点を様々な観点からお伝えしている。「3階席のお客様に届くように」と長年毎日のようにお話している。安い席のお客様にも高い席のお客様にも分け隔てなく音楽の世界をお伝えすることが演奏の責務で、ある意味、政治家の演説のようなもの。

自分に投票してもらえるような演奏を。一見すると利己的に思えるが利他的な姿勢だ。適切な自己評価のためには必要な考え方かもしれない。そこに「短期的な利害を考えない日々の研鑽」の意味もあるのだろうと。