調整がうまくできると柔らかくなるんです

土曜・日曜・火曜は東京にてレッスン。ご利用・お越し頂いた皆様有難うございました。初の女性総理大臣の誕生!先日も書きましたが、ヴァイオリンの世界は優秀な女性が多いこともあり、自分は女性の能力に偏見はありません。大いに期待したいと思います。

貸出するヴァイオリンの最終調整中。弦をドミナントとオリーブに交換して、それに合わせて駒の具合や顎当ての具合の微調整、アジャスターの注油などを行なっていく。そんなことでも少なからず音やタッチが変化していく。

何か突っ張った固さを感じるのは楽器としておかしい状態だ。うまくできると全体が柔らかい印象になる。弦高が下がったかのように左手も柔らかい印象になるし、音程ですら押さえるべき音程のツボに自然に吸い込まれるような感触になるのは不思議だ。こうなってはじめて「楽器」になる。

提供側の勝手なエゴかもしれないが、お使い頂くからにはパーフェクトを目指したい。音楽は勝ち負けじゃないよと言われるかもしれないが、あるレベル以上であれば演奏はお客様との勝負だ。大舞台に乗るのなら必ず勝ちに行かなければいけないものなので、教える側としてもできることは全てやって本番に送り出したい。

それによってお客様が音や音楽の生命にシビれるような演奏ができれば。

気候でも音やタッチは少なからず変化するものなので
本番の時に大きく気候が変化しないことを祈りたい
これだけ急激に寒くなると調整具合も変わってしまうのです