テレマン「無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア」

小ネタ:しかし、なぜかドヴォルザークの曲のご依頼がレッスンで続くなあ。アニバーサリーイヤーだったかなあ。ソナチネも久しぶりに取り出してレッスンのための予習中。

火曜〜木曜は東京にてレッスン。お越し頂いた皆様有難うございました。すっかり涼しくなって、エアコンが時には寒く感じるようになりました。ヴァイオリンの音も気候が良くなると良好。気候の変化は、温度で楽器と弓の「強さ」の関係が変化するためと結論づいて、自分的には対処ができるようになりました(ただし弾き方の変化なので他人に勧めるわけではありません)。

弾いたことのある曲をまとめて弾き直している。テレマン「無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア」もそのひとつ。レッスンでは採用することもご依頼もほとんど無い曲なので、さらい直すこともなく、かなり久しぶり。12曲まとめて弾き直すと結構なボリュームに。

以前よりもヴァイオリンも弓も鳴らせるようになり、音程も迷うことは減ったと思う。この1年でガット弦にして、ヴァイオリンの構え方も弓の持ち方も変えた。メガネや衣類の効果も一定の結論が付いた。身体自体も変化させることができた。その成果が出るはずの第一級品の曲。

今でこそ録音も多くなってきたし、ヴァイオリンのレッスンの課題にされるようになりつつある曲だが、ほとんど忘れさられていた曲の一つと言える。

良い曲ですよ!さすがは当時の第一級の作曲家でヴァイオリンの響きや特性をよく知っているし、音楽のストーリーも面白い。楽器はものすごくよく響くし、音楽に導かれる感じもある。弾き方や音程の取り方による違いはもちろん、楽器や弓による違いも如実に現れる。

他にやることは山ほどあるのでうちのレッスンでレギュラー採用することは無いが、重音が弾けるようになったらぜひ全曲取り組んでみることをお勧めしたい曲です。最上の作曲家の音楽の一端を知れると思います。