土曜は東京にて、日曜・月曜は愛知にてレッスン。暑い中お越し頂いた皆様有難うございました。日曜日がピークと天気予報では言っていたのですが、まだまだ続きそうです・・・。暑いとヴァイオリンは柔らかい音がしますけれど。
「バッハの二つのヴァイオリンのための協奏曲」が「とりあえず弾ける」の目安と考えている。どうにか音並べができるようになった段階。その先は音ならべからヴァイオリン音楽になるように話を進めていく。スズキ6巻や、クライスラー「プレリュードとアレグロ」、ヴィタリ「シャコンヌ」など定番の曲を使って実践していく。
ヴァイオリン演奏のアルゴリズムと言える。ヴァイオリンはその音程の音が出れば良いわけではなく、同じ音も音色の違いを考慮して弾く。さまざまな要素があるが、弦の選択と指の選択すなわち自分でフィンガリングを考えられるようにすることは重要だ。
- 弦によって音色が異なる:同じ音もG線とD線では別の音
- 押さえる指によって音色が異なる:特に4の指は音色的に不利
- 指と弦の組み合わせ次第で複雑そうなフレーズも簡単に弾ける
クライスラー「プレリュードとアレグロ」を使って、この実習をすることが多い。例えば、一見平易な冒頭も、ルールやヒントは伝えた上で、弦と指の選択、音色やフレーズの一貫性やパターンは保ちつつ簡単に弾けるフィンガリングを考えて頂く。
多くの方はこれまで自分でフィンガリングを考えたことがなく(特に真面目な方ほど)大混乱をするが、なるべく答えは出さずご自分でお考えになった結果を優先する。答えは考えることを奪うため。フィンガリングの意味を理解できるようになって欲しい。
答を言うことは簡単だ。でも、ヴァイオリン演奏のアルゴリズム:ご自分で問題解決できるようになって頂くことを重視したい。

オイドクサA線が切れたので仮にドミナントA線を張っていました
これでも同じ音程の音は出ますがそれで何がいけないのか?
でもオイドクサE線はあまり使われないのはなぜなのか?
こう言う事を考えるのがヴァイオリンのアルゴリズムを考える事になります