フェティークも高くなったなあ〜Tarisioの感想

水曜・木曜は東京にてレッスン。ご利用&お越し頂いた皆様有難うございました。歴史的名盤〜メンゲルベルクのマタイ受難曲について教えて頂き自分の側も勉強になりました。自分はヴァイオリン以外は不勉強なもので知りませんでした。有難うございました。

弦楽器オークションのTarisio。NYオークションが概ね終了。今回は世界の経済的混乱の影響が出るのか興味を持って見ていた(見るだけです。この円安では食指が動かず)。

楽器についてはグァダニーニが80万ドル。他のオールドもモダンもまあ普通。相場に変化は感じられず。中国経済の失速のためか一時期よりもむしろ安いかもしれない。

弓は去年お譲りしたがヴィクトル・フェティークが競り上がって16,000ドル。特別なものではない銀黒檀で落札価格230万円なので、これに手数料や利益を足せば国内店頭価格なら700万円以上だろうか。店頭価格はもちろん落札価格に比べても安価にお譲りしたので、お譲りした方に損はさせなかったと安心した。

ブノア・ロランが35,000ドルで驚き!昨年お譲りしたのはカーボン弓で一応「ブノア・ロラン監修」的にスタンプは打ってあった。特別なものではあるが新作弓もこんな値段になるんだねえ。シモンFRも18,000もするようになったとは(国内の楽器店で格安で買えるチャンスがあって試奏もしたがパスした)。

ここ数年オールドボウが人気を集める兆しを感じていたが、トルテ(スティックだけ)は60,000ドル、アダムは17,000、メイヤーは売れず。スクールものだがユーリも7,000(かなり競り上がった)と安価。こういう弓が自分は好物なのだが、まだ時代は追いついていないようだ^^←単なる勘違いな人?

お譲りしたヴィクトル・フェティーク。EXPO弓です。
決して悪い弓ではなくサルトリー以上の操作性も音量もあった
ただこれが700万円はちょっとやり過ぎかと

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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