久しぶりの方からご連絡を頂き嬉しく思いました。そこからの連想でのお話です。
ヴァイオリンではなくピアノのお話で恐縮です(ヴァイオリンはここでは何かと書きにくい面はあるので)。子供の発表会の連弾としてしか聴いたことの無いようなシューベルト「軍隊行進曲」。自分としては聴き古されてしまってつまらない曲の代表のように感じていた。
これを超名人が弾くと。いやはや驚いた。古い録音だがどんな曲でも生き物にしてしまう魔術。これが演奏力だ(Youtube動画ですが音声のみです)。
超名人と言えるピアニストによる軍隊行進曲です
こんな音楽になり得るんですね!
そこで、存命のピアニストで音を生き物にする力を持った超名人はいないものかとApple Musicで探してみた。多くを聴いてみるも有名な人でもつまらない演奏だなあと感じたのが大半。
その中で、ウィビ・スルヤディ(Wibi Soerjadi)というインドネシア系オランダ人のピアニストの演奏が耳にとまった。音楽が生き物になっている!この人すごい!
自分のピアノを会場に持ち込むピアニストで楽器の保全のためオランダ国内の活動がほどんどだそう。そしてチケットは完売の超人気アーティストらしい。それが示す通り得難い音色と歌心だ。
自分はピアノには疎いのでピアノ界での評判は知らない。でも妙なコマーシャリズムに乗った評判に釣り合わない音楽性の人(そういう人も多いもの)とは違い、音に生命を吹き込む魔術を持つ演奏家を発見して自分としては嬉しい。
有名な「トルコ行進曲」の付いたモーツアルトのK.331です
この有名すぎる曲をこんな生き物にできるんですね!