確かにヴァイオリンの世界は変わりつつあるようだ→自分には嬉しい

火曜日は東京にてレッスン。火曜日のレッスンでは満員御礼!雨の中お越し頂いた皆様有難うございました。久しぶりにお越しの方、はじめてお越しの方もおられ嬉しく思いました。うちでは久しぶりの方も大歓迎です。お越しになりにくい心情も理解できますが、私側は感情では仕事をしていませんのでどうぞお気兼ねなく。

The StradのメルマガにNancy Zhouというヴァイオリニストの使用している弓の話が出ていた。新譜の曲を作者不明のオールド弓、ペカット、ヴォアランで弾き分けているという話。

Three bows are better than one: Nancy Zhou shows off the tools of her trade
Artists sometimes use multiple instruments on an album, but what about multiple bows? Violinist Nancy Zhou shares details about the three di…

音源は6月6日に発売だそうです。Apple Musicでは今のところバルトークの無伴奏の一部だけ聴けます。実に上手い。

ひと昔前は強い弦を張りサルトリーなどで強く弾くのが流行りだったが、徐々に超オールドヴァイオリンや超オールド弓が見直されている雰囲気だ。しかもストラディヴァリやグァルネリだけでなく、作者不明のものや知る人ぞ知る作者のものも使われるようになった。ヴィオリストのティモシー・リダウトが1500年代のザネットを使用しているのが代表的だ。

白檀の香のように空間が良い香りで満たされるような音。超オールドヴァイオリンや超オールド弓の好きな自分としては嬉しい(ついでにオイドクサなどのテンションの緩い弦も好み)。自分としてはその方が音楽的で豊かな音が出るものと思うが、周りの流行とは異なる嗜好で時代遅れかなあと思っていた面もある。いつの間にか時代の最先端に^^;

音楽のいい時代が再びやってくるかもしれない。そんな期待を感じさせる風潮が自分にとっては嬉しい。

オイドクサなんてアナクロと思いつつむしろ最先端に
可能なら1500年代の楽器を所有してみたいもの
1600年代なら多いがさすがに1500年代が売りに出ることは稀