ヴァイオリンは下りなければ勝てる可能性が上がるゲーム

水曜・木曜は東京にてレッスン。今週は先週お休みを頂いたこともあり多くのご利用&お越し頂きました。特に寒い中お越し頂いた皆様、有難うございました。

タルティーニ「悪魔のトリル」をさらったり、パガニーニのコンチェルトを半音上げで取り組んだり、特別素晴らしい楽器を拝見したり、15年経て手持ちの弓の持ち方が分かったりと、自分自身が改めてヴァイオリンというゲームを進め始めたので、様々な考えることが。

ヴァイオリンの日々の練習。なかなかしんどいもの。レッスンに通っていれば毎回の課題に追われる。負担は大きいし目に見えた結果が得られない。辛いので止めようと思うケースは多いものだと思う。

止めるのは勝手だが、利益を得られていない半端な段階でゲームから下りるのは悪手とは思う。ロクな努力もせず時間もかけずに勝てる投資はあり得ないが、宝くじを買う人があれほどいることからするとヴァイオリンを習おうとする人にもギャンブラーは多いのだろうかとも思わされる。

ヴァイオリンは下りなければ勝てる可能性が上がるゲームだ。これまでこなした曲のスキルが別の曲にも応用が効くので、続けるほど上手くなれる。だからカイザー、クロイツェル、ローデの練習曲が有効なのだ。逆にカイザーの1番でゲームから下りていては何も得られない(早い損切りが賢そうだが損切りばかりでは利益は得られない)

そう考えると上手い人は何をしてきたか分かる。目標は人それぞれで良いと思うが、目標達成までは下りない。それがこのゲームの必勝法だろう。

目標達成したら・・・、一段上の目標を設定するのも良いとも思うし、逆にさっさと下りて勝ち逃げした方がいいのかもしれないが・・・。

自分自身は人生のリミットを56歳に設定しているので、その時まではゲームを続けるつもり。

15年ほど前に購入した手持ちのオールド弓
バロック弓のような位置で楽器を響かせることができると気づいた
ラッピングを替えたり持ち方弾き方を工夫したりしてきたがここまで上を持つべきとは
スネークウッドならではのしっとりしつつ豊かな響きは絶品。諦めなくてよかった