古典派は授業で聴かされる退屈な音楽という思い出の方も多いと思う。ベートーヴェンやモーツァルトの良さが分からないと言う方も実は多いのではないかと思う。実際、蘊蓄と精神論ばかり先走った印象の骨董品のような演奏も多かった。「偉大なる」「崇高な」などに食傷気味だったのは自分だけではないだろう。
近年、古典派の解釈が変わり、これまでとは異なる聴かせ方をする演奏も増えてきた。
その最右翼としてアントニーニとクルレンツィスが挙げられる。ぜひご試聴いただければ。かつての名盤が眠い演奏に聴こえるくらい。これほど鮮烈な演奏なら当時としても面白かっただろうなと。自分は骨董品としてのクラシック音楽よりもこういった生きたクラシック音楽が好きです。
クルレンツィスの振るモーツァルト「レクイエム」
一部の抜粋です。まさに鮮烈です。
死神が迫り来る夜の景色が目に浮かびます
アントニーニの振るベートーヴェン「第九」
こちらは全曲なので長いです。早送りなどしながらまずはご覧になって見ては
「第九」を弾いたことのある方なら響きの違いに驚くことができるはず