不評であろう蔵出し書籍シリーズ。齋藤秀雄先生の講義。

うちのレッスンでもまずは単純化したお話から始めますが、徐々にこの内容に向かって概ね進めているつもりです。私にとっても習ってきた道筋に大体合致しますし大いに勉強になった書籍です。
でも。でもですが、昭和の頃の音楽がとても大事にされて、楽曲から多くを感じ取ってそれを現代人として再生産する事が許された時代なんだなとも思うのです。
今では美術品の修復などと同じで過剰解釈は許されず「当時のままに」が音楽演奏のスタンスです。それが良いか悪いか分かりませんが、変革期なのだろうとは思います。音楽の位置付けも時代によって異なるもの。それをどうお伝えするかは悩ましいところです。