蔵出し書籍シリーズ。まだまだ続きます。別に手持ちの全書籍を紹介するわけではありません(そういう企画ならとても楽ですが^^;)。

鷲見三郎「ヴァイオリンのおけいこ」という古い書籍。
昔話はしないよう心がけていますがご容赦下さい。私自身が子供の頃の10年ほど習っていた先生が鷲見門下だったので、私自身の教わった内容もこの書籍に記される内容に多く合致します。
「ヴァイオリンのおけいこ」と言うと趣味でお遊びのようですが、この時代のお稽古というと大変本気のものです。趣味というのなら文字通りガチに取り組んだ結果、惜しくもプロになれなかった人が別の職業をしつつ趣味としてたしなむ。
もちろんネガの話も知らないわけでは無いけれども教育とはそういうものだと思うのです。現代ではそういう発想は批判されることかもしれませんし、求められていないかもしれません。実際、コト消費を満たすだけの大変にライトな「ヴァイオリン教育」も多いもの。
でも、うちではきちんと弾けるようにとしつこく進めていきます。それが先生のさらに先生から教わって無意識に受け継がれている「指導」なのかもしれません。