開放弦と同じソレラミの音が出てきた時に、開放弦の共鳴を聴いて弾きながら音程を確かめることはよく言われることですし、カイザーやクロイツェルの練習曲にも頻繁に出てきます。
多数の共鳴弦を張った楽器が少なからず存在したように、弦楽器にとってのこの性質は重要で、この意識で音程だけでなく音楽も抑揚のついた豊かなものになります。特にバロック期のヴァイオリンの性質を熟知した作曲家による曲は開放弦の残響も使って音楽に陰影がつくよう書いてあります。
ソレラミが出てきた時に残響が残って嬉しいと思えるくらいになると良いと思います。