聴くべき演奏家

土曜は東京にて、日曜は愛知にてレッスン。土曜は東京では久しぶりの9コマ満員御礼^^。ご利用&お越し頂いた皆さま有難うございました。

愛知への移動中の富士山。
今回天気が悪く期待していませんでしたが見れてよかった。
しかしハマスによるイスラエル攻撃。大変深刻に考えています。
のんきに富士山を眺めていられることもできなくなるのかもしれません。

「どんな演奏家を聞いたらよいか?」とレッスンにてご質問を頂くことがある。多様性の世の中で好きな演奏家を聴けば良いし、容姿など様々なパフォーマンス全般で「推し」になる人がいればそれで良いものとも思う。注目している演奏家を挙げることはしない。そういう時代でも無いだろう。

私自身は演奏の良し悪しが価値観だが、演奏だけが演奏家の価値では無くなっているのはだいぶ昔からのこと(その点でコンクールはもはや不毛なイベントです)。

私はスケールの大きい演奏をする演奏家が好きだ。AppleMusicで片っ端から聴いて、一聴してスケールの小さい演奏はパスする。最初の数小節を聴けばスケールの大きさは判断できる。

話題の演奏家でも奇抜な見た目の人は基本的にはパスする。見た目で判断をしているわけでは無いが、なぜか不思議と奇抜な見た目の人は演奏が小ぢんまりしている。内外の演奏家いずれにも見られる傾向で演奏内容と無関係なおかしな格好をしている人は私はスルーする。

スケールの大きさで判断すると日本人演奏家は大体オミットされてしまう。島国の演奏。少し残念に感じる。スケールの大きな想像力をかき立てる演奏こそが演奏の力と私は思う。現実を忘れさせることが音楽の存在意義なのだから。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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