火曜日は午前中から弓の毛替えと剥がれ修理のために出かけた。夕方にレッスン。お越し頂いた方有難うございました。
手持ちの弓の中で最も面白いもののひとつ。トルテスクールとして購入したが、フロッグやボタンはオリジナルではないし、ステックも見た目は非常に良い形であるものの「トルテかあ?」なものだ。自分としては作者不明の異常に良い音の出る弓。単純に答のある物は面白くなく、よく分からない物の謎解きが楽しいのです^^。

ヘッド下部にチップとの間に直しのある弓。
従って骨董価値は低いし、実際に購入価格も高くない。
毛替えの際にヘッド内の毛を巻き込む部分を見せてもらった。表から見える直しが裏まで続いていた。そしてヘッド内部の見えないところはグチャグチャで加工がされている形跡がある。大変面白い。
何らかの理由で直す理由があったのだろう。ヘッドが軽いので重りを入れようとしたのかもしれない(実際そういうこともあります)。過去の毛替えの際にヘッドを割ってしまってヤベっと直して、見えないところは適当につじつまを合わせたのかもしれない。手元側も後世のフロッグを作るときに多少削って合わせたのかもしれない。
音の大きさや周波数レンジの広さは事実なので、音の良い性能の優れた弓であるとは言える。でもこの弓の経てきた歴史を考えると謎の多い弓で楽しい^^←だからといって何になるわけではなく単なる趣味です。

この部分のニカワが剥がれノイズが出ていた
接着して頂いたらノイズは解消してG線の音が太くなった
長居してしまいました。ご対応頂き、面白いお話を多くお聞かせ頂き有難うございました。