シャルル・ペカットの弓

日曜・月曜は愛知にてレッスン。ご利用お越し頂いた皆様有難うございました。今回は9.5コマ+7コマの超大入り(私の休み時間を使ってレッスンをする場合もあるため)。大感謝です^^←私も頑張りました&白い灰になりました。

今回完璧な富士山が車窓から見られました^^

弦楽器オークションのTarisioで開催中のベルリンオークション。この中にシャルル・ペカットの弓が出品されている。ミントコンディションではないしボタンも後世のものだ。有名演奏家が持っていたとも書いていないけれども予想落札価格が18,000〜25,000ユーロ。国内での店頭価格なら700〜1000万円クラスになってしまう。随分高い評価額だなという印象で興味を持った。

そこで手持ちのシャルル・ペカットの弓を多めに弾いている。シャルル・ペカットは有名なドミニク・ペカットの甥(孫ではありませんでした。お話した方申し訳ありません)。先が折れていることもありうちでは貸出弓にしている弓だが、そこそこで悪くはない弓だとは思う。けれども、改めて多く弾くことで人気上昇の理由に気づくかなと。

結局人気上昇の理由は分からないのだが、スティックの長年の汚れに気づいた。弦楽器専門店で行う方法(リスクがあるため方法は伏せる)で掃除をしたら、音の印象は少し変わった。改めて取り出して弾いてみてその点でプラスになってよかった^^。

シャルル・ペカットによくあるようにスティック両サイドに”PECCATTE”のスタンプがあります。反対側はすり減ってほぼ消えていますが。フロッグの材質もそんなに良いものとは思わないけれども、Tarisioに出品のものも同じような感じ。

ヘッドが折れ古い修理があります。そのためか、シャルル・ペカットにありがちな先が軽い印象はさほどなく、補強の糸の重さのためかむしろ良質のオールド弓のバランスに感じます^^;。なお折れた弓は価値はなくタダ同然です(1/10程度で売られることがありますけれど)。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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