イタリアの音楽〜熱量の多い音が好きだ

日曜・月曜は愛知にてレッスン。7コマ+7コマと多くのご利用&お越しを有難うございました。遠方からお越し頂いた方もおられお話しさせて頂いたことをお役立て頂ければ幸いです。最近ヴァイオリンを購入なさった方も。とても良い音の楽器で私も嬉しく思いました。

ただ私の側が言葉が出にくかったり、指がこわばった状態になっていて不本意でした。あちこち痛い痒いだるいはともかく脳神経系のようなのは嫌だなあと思っています。まあできるところまで頑張るだけです。

相変わらず閑散とした日曜日朝の東京駅。

そんな話はともかく楽しくイタリアの音楽^^。

レッスンをする曲がたまたま現在ヴィヴァルディ、ヴィオッティ、パガニーニ、コレルリなどイタリアの曲が多いため、新幹線ではヴィオッティやパガニーニなどを聴いてきた(ある程度以上のレベルの場合、どういう切り口でお話をしようかと予め考えておくことは多い)。アルファロメオを買った理由もあり車でもイタリアの曲をよく聴く。

イタリアの音楽はよく言われるように「魂と情熱」だろうかと私も思う。嬉しい時は心から喜び、悲しい時はとことん悲しみ、美しい人や物を賞賛し、美味しい食べ物を楽しみ、食後はシエスタ。そういう音楽だと思う。長い哲学的な音楽ではない(そういうドイツの音楽ももちろん素晴らしいのです。ただドイツの音楽は構成力と長時間の演奏への見通しの良さが要求される。だから短時間の熱量よりスコアリーディングが大事)。

先日の車のエンジン警告灯のエラーは燃費を気にして低い回転数で一定に走っていたことが原因だろうと思う。ガソリンをたっぷり燃やしてカッ飛ぶのがイタリアンな正義なんだなと。熱い走りをしないことはエラーなのだ。「速く走る道具が車だろ」と言われればグウの音も出ない。

「聴衆の拍手の量は演奏者の汗の量に比例する」といった皮肉も理解できる。だが、演奏も熱量があってのものと思うし、ヴァイオリン自体も熱量の多い音の楽器が良い楽器だ。多くのエネルギーを放出する音の力、声の力を持っているのがストラディヴァリでありグァルネリだ。今この瞬間ごとに全力を注ぎ込む。

音楽の熱量や音の熱量。イタリアの曲をなさる方には多くお話ししようとしていることだ。それこそが音楽の存在意義のひとつなのだから。

石田 朋也

1974年愛知県生。2000年名古屋大院修了。ヴァイオリンは5歳から始め、1993年よりヴァイオリンの指導を行う。大学院修了後、IT企業のSEとしてNTTドコモのシステム開発などに携わる。退職後の2005年より「ヴァイオリンがわかる!」サイトを開設し情報発信を行う。これまで内外の1000人程にヴァイオリン指導を行い音大進学を含め成果を上げている。また写真家としてストラディヴァリはじめ貴重な楽器を400本以上撮影。著書「まるごとヴァイオリンの本」青弓社

美しい音が好物。バッハ無伴奏がヴァイオリン音楽の最高峰と思う。オールドヴァイオリン・オールド弓愛好家。ヴィンテージギターも好み。さだまさしとTHE ALFEE、聖飢魔IIは子供の頃から。コンピュータは30年程のMac Fan。ゴッドファーザーは映画の交響曲。フェルメールは絵画の頂点。アルファロメオは表情ある車。ネコ好き。

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