ドミニク・ペカット売ります

ドミニク・ペカットの弓を売ります。

イラン戦争で原油高騰、株価大暴落の理由ではなく、インフレでお金より物で持っておいた方が有利とも思いつつ。実は東中野の弦楽器専門店レゾネイトさんに1月より「この弓を活かして頂ける方にご案内頂ければ」と2カ月の期限で委託販売をお願いしていました。多くの方にお試し頂き好評だったそうですが、今のところ成約には至っておらず、残り10日間こちらにもご案内を記すことにしました。

弾いてご判断頂きたいと思いますが、楽器を強く響かせ、強い主張で音楽を構築する剛弓で、ペカットらしいペカットと言えます。自分が長年にかけて試した20数本のドミニク・ペカットの中で2番目に良い弓(1番は金鼈甲。これはさすがだった)。ロマン派以降の曲をこの弓で弾くと、人間的な感情・情動にあふれる音楽になります。ブラームスなんかはとても合います。

1845年頃製作。スティックの減りは少なく保存状態は良好。アイアンウッド、銀黒檀、主要パーツはオリジナル、ペカットにありがちなように重め短め、強い弓(硬い弓ではない)。

購入店の鑑定書はあれど、ラファンやP.チャイルズといった有名鑑定書が付いているわけではありません。有名鑑定書分とアイアンウッドであることを差し引いても、ここ数年のオークションの平均価格より安価な価格設定で委託をお願いしているので割安とは思います。とは言え結構な高額であることはご了承下さい。

そんな良い弓なのに手放す理由:自分自身はより古い1830年以前の弓に興味が移っていて、自分にとっての役割は済んだこと。また自分はロマン派の音楽がいささか苦手で、自分よりロマン派の音楽に愛情があり活かして頂ける方に使って頂ければ。

相場価格より安価に手放す理由・・・。自分に一度に多額の税金がかかることを懸念していること(高く売れたと無邪気に喜べるわけではないのです)。また、きれいな話をするなら長年お世話になったヴァイオリン界への恩返し。受けた恩は少しずつ返していくもので、自分が得たもの以上には欲張るものではありません。 

従って申し訳ありませんが、この弓を活かせる程度の演奏の腕(一応メンデルスゾーン、ブルッフ以上)、絶対的金額は大きいものの能力に対して破格とご理解頂ける方、弾き潰さず大切に使って頂ける方(自分も購入店の社長さんから思い入れを持って譲って頂いた)、直接お試し頂いた方、を対象とさせて頂きます。

委託期限は3月23日までとして頂いています、ご興味のある方はレゾネイトさんにお問い合わせの上、まずはご試奏頂ければと思います。よろしければどうぞお試し下さい。